みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びFXとCFDでリピート系の投資を行っています。
2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別ブログにまとめていきます。
atabowsのブログは、FX/CFD投資の運用方針や運用実績の記録を残すものがメインとなっていますが、安全資産及び低リスク資産も含めた投資全般についても記録を残していきたいと思っています。
そこで、本記事も含めて、毎月の運用実績は下記のように分析をしていきたいと思います。
今回は、24年6月のFX/CFD運用実績について報告します。
本稿の目的は下記となります。
- 今月の取引実績を振り返っておきたい
- 運用実績が運用方針やKPI、2024年前半の運用方針に記載の方針に沿っているか確認したい
- 毎月の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌月の運用方針に反映する
FX投資の詳しい投資方針&KPIについては、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの実際の設定内容については、こちらのリンクを参照してください。
スワップ系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
リピート系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
リピート系(CFD)の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
2024年後半(7~12月)の運用方針については、こちらのリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は下記となります。
運用方針、KPIの確認
まず最初に、初心忘れるべからずと言うことで、運用方針およびKPIを確認しておきます。KPIとはKey Performance Indicatorの略で数値目標を指します。
- 航路を守れ! by ジョン・C・ボーグル
- KPIの優先順位は、合計の未使用率>>>スワップ系&リピート系の未使用率>>合計の利益率>スワップ系&リピート系の利益率
- 運用実績が目標値以上になった場合、または未使用率が目標値以下になってしまう場合は追加設定を行わない
取引方式 | 月利 | 未使用率 |
スワップ系 | 1.5~2.0% | 20%以上* |
リピート系 | 1.5~2.5% | 30%以上 |
合計 | 1.5~2.0% | 25%以上 |
注記:月利および未使用率は集計時点での総資産(口座資産と未確定SWPの合計)に対しての割合と定義しています。
atabowsは、長期的に安定した運用を目指していますので、このあたりのKPIが心地よい値と感じています。
運用実績(未使用率、運用益、月利)
それでは、今月の運用実績を見ていきましょう。
atabowsはスワップ系はヒロセ通商、セントラル短資、外貨exで取引をしています。またリピート系は松井証券で取引しています。
また、リピート系の起爆剤として、6月よりCFD、具体的には日経225によるリピート系運用を開始しました。当初は5/27にリリースされたマネースクエア社のトラリピCFDの活用を考えていましたが、調整額がマイナスであること、スプレッドがかなり広いことから、GMO外貨の外貨ex CFDにて運用を開始しました。
それでは、まず最初に未使用率を確認しておきます。
スワップ系、リピート系、合計のいずれもKPIをクリアしています。
次に運用益です。まずはスワップ系は会社毎、リピート系はクロス円とクロス円以外の区分けで月利を見てみます。
スワップ系は月利2.0%、リピート系は同1.1%、合計では同1.5%となり、今月はKPIを達成することができました。
スワップ系に関しては、言うことはありません。今後、新興国通貨も政策金利を下げてくることが予想され、それに伴いスワップ付与率も減少してきますので、取引方針に従い、定期的に建て玉を追加していきます。
因みに、スワップ系でセントラル短資の月利が突出して高いのは、建玉の平均レートが5.544円と、実勢レート(24年3月末時点で9.105円)と比べて大幅に低いこと、また万が一ストップロスにあった場合は、取引を手仕舞いするという方針を立てているので、投資資金を定期的に引き出ししているためです。
リピート系に関しては、今月からリピート系(CFD)を開始しました。開始直後は建て玉がなかったことから、利回りは目標値(KPI)の1.5~2.0%を若干下回る結果となりましたが、来月から楽しみです。
リピート系(FX)はクロス円が利回り1.2%、クロス円以外が0.9%と今月もKPIを達成することができませんでした。
クロス円は、レートがレンジを上抜けしたことによる機会損失が主な原因となります。短期目線としては追従していきたいところですが、取引方針に従い運用を続けていきたいと思います。
クロス円以外は、相変わらず約定回数が少ないことが原因です。ボラティリティと設定値幅の関係がうまくマッチしていないのかもしれません。また基本的には高値圏では売り、安値圏では買いから入る、いわゆるハーフ&ハーフの設定にしていますが、中心レートおよびレンジの設定もよくないのかもしれません。24年後半の運用方針にて整理していますが、為替王さんのリピートFX、および日経225リピートCFDを検証して、こちらでの運用に切り替えるかもしれません。
次に、運用益を取引方式別に見るとこのようになります。直近4ヶ月平均と比較しています。
スワップ系の運用益は82,148円となり、24年4月の過去最高益(86,688円)と比べると若干少なめではありますが、安定したベースラインを築いてくれています。一方リピート系は、前述の通り、クロス円、クロス円以外共に芳しくない結果でしたが、CFDによる援軍を受けたため、運用益としては46,783円と、なんとか平均並みをキープすることができました。その結果、合計としては128,931円と、こちらも平均をキープすることができました。
利回りの推移をグラフにするとこのようになります。
注記:23/24年に税金対策として損出しを実施しましたが、月間利回りは損出し分は含まず通常運用をした場合で算出しています。
今月は、スワップ系の月利が2.0%、リピート系が同1.1%、合計で同1.5%となり、合計は目標KPI(1.5~2.0%)をなんとか達成することができました。
傾向として、
スワップ系は利回りが相対的に低い傾向にあるが安定している
リピート系は利回りが相対的に高い傾向にあるがボラティリティが高い
と感じています。但し、24年前半に関しては、リピート系の運用利回りが、スワップ系のそれよりも高かったが、4月のみという状況でしたので、後半に巻き返しを期待したいところです。
毎月繰り返しになりますが、スワップ系は、ひたすら建玉を構築することで安定的にインカムゲインを獲得、リピート系は、設定内で繰り返し約定することで市場の値動きを捉えキャピタルゲインを獲得、という両輪の投資を継続していきます。
口座資産(評価損益、総資産、口座清算価値)
つづいて、口座資産を見ていきましょう。
まずは、ウォーターフォールで資産全体の流れを把握します。口座資産および未実現SWPの合計である総資産は、確定している金額です。これに対し、口座清算価値は、総資産に為替差損益を加えたものとなり、為替の影響受け変動します。
今月は、月初に損出しを実施したこと、リピート系(CFD)の運用を開始するにあたり、資金の一部をレバレッジETFを手仕舞いして得た資金と利益を充当しましたので、その影響も受けています。
全体感としては、未実現SWP・為替差損益共に、大きくプラスになっていますので、精神安定的には喜ばしい状況です。一方で、特にリピート系に関しては、その特性から、為替差損益がある程度マイナスの状態でないと、リピートがされないという点もあります。
口座清算価値は、6月17日の週次ベースでは1,000万円を超えていたのですが、月次ベースでは1,000万円の大台を超えることはできませんでした。来月以降が楽しみです。
資産の構図としては、
口座資産 < 総資産 < 口座清算価値
となっています。為替差損益は、コントロールが出来ない部分ではありますが、精神的には、この形(口座資産 < 総資産 < 口座清算価値)が落ち着きます。
次に、未実現SWPと為替差損益の合計である評価損益について、もう少し細かく見ていきましょう。
スワップ系投資のTRY/JPYに関して、評価損益が▲256千円となっていますが、内訳は未実現SWPが362千円、為替差損が▲618千円となっています。先月の為替差損は▲947千円でしたが、前述のとおり、今月初めに損出しを行いましたので、その影響で為替差損が減少しています。評価損益ベースではもう少しでプラスに転換できそうです。
atabowsは、評価損益をはじめとする資産額についてはKPIの対象にしていませんが、やはりマイナス評価よりプラス評価の方が嬉しいですよね。
他の類似手法を行っている方のブログ等を見てもらえるとわかりますが、本来atabowsの投資手法ならば、評価損益はマイナスになる傾向が強いと思います。
一方、atabowsは、スワップ系では暴落時に追加投資を行い、結果的に底値圏で建玉を持てたこと(いわゆるナンピン買い)により、MXN/JPY, ZAR/JPYにおいて大幅な評価益がでています。TRY/JPYは、未だに評価損を抱えた状態ですが、トータルではそれを相殺してかなりの評価益の状態が築けています。
また、リピート系でもレートが円高傾向にあるときに、長期保有用の建て玉を持った結果、評価損を薄めることが出来ていますし、円安方向にレンジが外れた場合は、やみくもに追従するということも行っていません。
これらの結果、合計ベースで評価益の状態がキープできています。安値圏になったときに、追加購入ができる資金管理と実行する胆力が必要と考えています。
上記を裏付けるデータとして、リピート系の確定損益および評価損益を確認しておきます。確定益に対して評価損が少ないことが分かります。精神安定的はよいのでしょうが、保有している建て玉数が少ないということの裏返しでもありますので、もう少しレートが下がって建て玉を持ちたいところです。
本章の最後に、評価損益、総資産、口座清算価値の推移を見ておきましょう。金額は評価損益と口座清算価値について表記しています。来月、口座清算価値が大台に乗るか楽しみです。
緩やかながらも、着実に右肩上がりになっていることが分かります。
リピート系約定回数
こちらはリピート系の約定回数です。リピート系の通貨毎の20224年累積を追っていきます。
リピート回数としては、単純に100%を12ヶ月で割った場合のリピート率(月8%、6月時累計は50%)を追い越してきました。
一方、先述の通り、クロス円、クロス円以外共に、狙った通りのリピート環境が構築できていないと感じていますので、運用方針に則り安全運用を心がけつつも、24年後半で設定の検証および見直しを実施したいと思います。
獲得利益の推移
獲得利益の推移です(カッコ内は損出し実施後の金額)。
- 22年最少益:11,505円
- 22年最高益:82,804円
- 22年累計:648,455円 (371,934円)
- 22年月平均:54,038円(30,995円)
- 23年最少益:69,894円
- 23年最高益:144,000円
- 23年累計:1,398,323円 (734,805円)
- 23年月平均:116,527円(61,234円)
- 24年1月:114,438円
- 24年2月:110,119円
- 24年3月:123,803円
- 24年4月:148,372円
- 24年5月:111,845円
- 24年6月:128,931円(▲106,669円)
- 24年累計:740,760円(505,160円)
- 24年月平均:123,460円(84,193円)
最後に、累計獲得利益を前年同月時と比べてみます。
6月までの累計で、736,508円、前年同月比119%、且つ昨年の7月累計利益(763,242円)と、ほぼ同水準まで確定していますので、24年上期としては順調な結果となりました。下期もこのままの好調を続けられるか楽しみです。
まとめ
まとめとして、今月の総括および翌月の方針です。
今月の総括
- 未使用率に関して、スワップ系、リピート系、合計のいずれもKPIをクリアしている
- 運用益(月利)に関して、スワップ系は2.0%、リピート系は1.1%、合計では1.5%となり、リピート系はKPI未達、スワップ系および合計は、KPIを達成することが出来た
翌月の方針
- スワップ系に関して、建玉の追加購入を実施する
- リピート系に関して、運用方針に基づき定常運転を実施する
上記の元となる2024年前半(1~6月)の運用方針については、こちらのリンクを参照してください。
その他の高リスク資産
最後に、その他の高リスク資産の実績を紹介して終わりたいと思います。atabowsは、FXの他に、少額ですがビットコインとレバレッジETFを保有しています。
ビットコインに関して、atabowsはGMOコインで運用をしています。24年2月迄は毎月の積み立て投資をしていましたが、レートが高騰したことから、24年3月以降は毎月の積み立ては行っていません。レートが暴落した際は、スポット買いをするかもしれません。
次に、レバレッジETFに関して、atabowsは楽天証券で運用をしています。こちらは積立投資ではなく相場が下がった時点で裁量購入し、その後はずっと保有し続けてしています。
➡ リピート系(CFD)の原資確保のため、レバレッジETFは5/29に全て手仕舞いしました。
ビットコインとレバレッジETFの保有資産は以下の通りです。
保有数量 | 平均購入レート | 投資金額 |
0.0496BTC | 3,856,779円/BTC | 191,360円 |
この投資に対して、今月末時点での資産を確認しておきます。現在は、ビットコインのみ保有しています。
評価額は、先月と比べて若干減少しました。
今後のビットコインの運用方針ですが、ビットコインの所得税は、雑所得で総合課税扱いとなりますので、給与収入と一緒に課税されてしまいます。従いまして、atabowsは、サラリーマンを辞めて給与収入が無くなるまで長期保有する予定です。その時には、評価額が投資額比で100倍くらいになっていると嬉しいですね。
ベンチマークの運用実績
最後に、参考として、為替王さんのリピートFXと日経225リピートCFDの取引方針の概要を整理して終わりたいと思います。この内容で取り引きを開始してから暴落局面に直面していませんが、いずれ暴落局面に入った時の運用方針は確認をしていきたいと思います。
注:年利換算は “利益 ÷ (投資金額+利益) ÷ 投資月数 x 12
投資は自己責任でお願いします。