みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びリピート系の投資を行っています。
2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別ブログにまとめていきます。
atabowsの投資は、老後の生活資金における年金不足分を補うため、NISAを最大限活用しつつ、オルカンをはじめとしたインデックスによる投資がメインとなります。あとはフロー収入狙いとして、FXでの資産運用を行っていますが、今回はこのフロー収入を得るための投資手法を検討してみたいと思います。
今回は、FXで初心者向けのフロー収入狙いの運用方法について報告します。
本稿の目的は下記となります。
- 値上がり益(キャピタルゲイン)ではなく、定期的なフロー収入(インカムゲイン)を狙いたい
- イメージとして、100万円の投資に対して、月間1~2万円位の収入が目安(年利12~24%程度)
- この手法は高リスクであり、リスク管理を見誤ると、最悪投資金額のほぼ全額を失うリスクがあることを受容できる(それぐらいの余裕資金を投資資金と出来る方向け)
- 運用資金100万円で投資をするならば、という運用方針を立てたい
- 投資信託やETFを使って、年利3%程度の低リスク投資を目指すならば、こちらのリンクを参照してください
- こちらはFXの応用編として、CFDを使った取引手法です。FX同様、月利1~2%程度の高リスク投資を目指すならば、こちらのリンクを参照してください。
尚、普段のブログはatabows自身のFX取引についての報告となりますので、ある意味皆様におかれましては、こんな取引手法で運用していると(良いときも悪いときも含めて)こんな結果になるんだ、という程度の位置づけとなりますが、今回はある種atabowsの経験を元に、家族(子供達)や友人に対して、投資をお奨めするのが目的ですので、責任が重い内容となってしまいます。
そこで、いつもは最後に記載している『投資は自己責任でお願いします』は、最初に申し上げておきます。
それでは、本稿の目次は下記となります。
はじめに
はじめに、本論に入る前に本投資手法を実施する前に考えておいていただきたい内容をこちらのリンク”フロー収入獲得への道 ~基本編~“にて整理していますので、ご一読の上先へ進んでください。
基本編でも記載していますが、前提条件を再度整理しておきます。
前提条件
今回おススメする投資手法の前提条件としては、下記を想定しています。
- 老後の生活資金としての安全資産とリスク資産は別途用意できている(もしくは目途が立っている)
- 投資方法としては、月々の積み立てではなく、ある程度まとまった資金を一括で投入できる投資環境にある
マネースクエア社のトラリピ注文を使った取引
それでは本題に入りたいと思います。
今回は、マネースクエアのトラリピ注文を使った自動取引を検討したいと思います。atabowsも現在は松井証券でリピート系の取引をしていますが、それまではマネースクエアのトラリピ注文にお世話になっていました。
トラリピとは、『トラップリピートイフダン』の略で、下記図のように”100円で買った建玉を101円で売る”という取引をセットにして同時に発注(イフダン)、且つそれを自動的に繰り返す(リピート)、更にこの買いと売りを1セットにして、”101円で買った建玉を102円で売る”といったように、このセットを複数仕掛ける(トラップ)ということをまとめて設定できる取引であり、マネースクエアの特許技術となります。
トラリピの基本的な理解は、この動画を見てもらうのが手っ取り早いと思います。
atabowsが実施している松井証券を使ったリピート系の取引は、自分で取引値幅や決済値幅、数量、想定安値、ストップロスの有無等を決めたうえで設定する必要がありますが、マネースクエアのトラリピも、同様に自分で細かい設定が可能です。
正直、マネースクエアのシステムは、松井証券よりかなり丁寧なインターフェースとなっていて、初心者により優しいシステムだと思いますので、今回はマネースクエアのトラリピをお薦めしています。
因みに、atabowsが松井証券さんに変えた理由は、マネースクエア(や他の自動売買を扱っている取引会社)は最小取引単位が1,000通貨となりますが、松井証券は1通貨から購入可能なことが一番の理由です。複数通貨で取引をすることでリスク分散を図りたいと考えているatabowsとしては、最小取引単位が1通貨の松井証券の方が使い勝手が良い(むしろこれ一択)、と判断しています。
取引ルール
運用方針とKPI
基本的な取引ルールは、atabowsの取引ルールを適用します。詳しくは下記リンクにてご確認ください。
FX投資の詳しい投資方針&KPIについては、こちらのリンクを参照してください。
リピート系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの全体的な取引方針は、上記リンク先を参照していただきたいのですが、リピート系の投資方針とKPIを今回用にアレンジすると下記となります。
- 取引通貨は、馴染の深い米ドル円とする
- 投資スタイルは、設定後のメンテナンスが少なくなるように仕掛けるレンジを広めにとる
- 追加設定は、設定後の未使用率が30%を下回らない場合にのみ可
- リピート系のKPIを適用
- 月利目標:1.5~2.5%(但し、運用に慣れるまでは0.5~1%程度を目標とする)
- 未使用率:30%以上
投資資金100万円で運用するならば
それでは、投資資金100万円でポートフォリオの一例を示したいと思います。今回は、米ドル円一択なので、ポートフォリオというよりは単に設定内容の検討になります。
- 取引通貨:米ドル円
- 買いor売り:(新規)買い、(決済)売り
- (初期)運用金額:1,000,000円(但し、内30%は暴落対応として通常時は使わない)
- 取引通貨数:0.1万円(1,000通貨)
- 仕掛レンジ(上限):160円(但し、初期設定としては155円までの仕掛けとする)
- 仕掛レンジ(下限):131円(但し、初期設定としては136円までの仕掛けとする)
- 想定安値:125円(レートがこれを下回った場合は、未使用金を使って想定安値を下げる)
- 1回あたり利益:約1,000円
上記設定条件における必要金額とその設定内容の整理をしておきます。まずは基本設定どおりの設定をまとめると下表になります。
取引通貨 | 買い/売り | 取引間隔 | 決済間隔 | レンジ | 最大約定本数 |
USD/JPY | 買い | 1円 | 1円 | 131.00~160.00 | 30本 |
仕掛けのイメージ
No. | 買値 | 約定値 |
1 | 131.00 | 132.00 |
2 | 132.00 | 133.00 |
… | … | … |
29 | 159.00 | 160.00 |
30 | 160.00 | 161.00 |
この時の必要金額(必要証拠金+想定含み損)は、765,000円となり、暴落対応の未使用金を予備費としてキープしておく場合、使える資金は700,000円ですので、超過してしまいます。
従いまして、中期的なレンジは基本設定条件に記載した通り131円~160円を見込むものの、最初に仕掛けるのは上限および下限を少しカットした状態で資金に余裕を持たせたいと思います。
取引通貨 | 買い/売り | 取引間隔 | 決済間隔 | レンジ | 最大約定本数 |
USD/JPY | 買い | 1円 | 1円 | 136.00~155.00 | 20本 |
仕掛けのイメージ
No. | 買値 | 約定値 |
1 | 136.00 | 137.00 |
2 | 137.00 | 138.00 |
… | … | … |
19 | 154.00 | 155.00 |
20 | 155.00 | 156.00 |
マネースクエアにログインするとトラリピ運用試算表にてリスクを確認することが出来ます。この設定でのロスカットレートは115.104円となりましたので、想定安値の120円よりも下であることが分かります。
これであれば、使える資金の700,000円まで余裕がありますので、獲得した利益も使うことで、レートが設定レンジを外れた時に追加設定をすることもできますし、レンジ内であっても利回りを上げるために、50銭単位の設定を間に挟むことも出来るかもしれません。その場合であっても未使用率は口座資金の30%は暴落時の対応用にキープしておきます。
尚、ちょっとしたコツとして、設定時に136円~155円迄一括して設定することも出来ますが(99本まで一括で設定可能)、atabowsは多少手間でも5本(5円)ずつ設定することをお奨めします。理由は、レートが大きく動いて設定を変更するケースが出てきたときに対応しやすくなるためです。
投資は自己責任でお願いします。