【バケツ戦略の検証 月次報告-7】 24年9月の運用実績(フロー収入によるカバー率39%)

FIRE

みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びFXとCFDでリピート系の投資を行っています。2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。

本ブログのメインパートであるFXは、趣味と実用を兼ねての運用となりますが、これ以上労働による収入から資金を投入する予定はありません。労働収入から確保した資金は、全て老後の生活資金およびサイドFIREやバリスタFIREといったナントカFIRE(atabowsはxFIREと呼んでいます)用の投資に充てていきます。

一方で、増えた資産はいつか取り崩しを開始する必要があります。資産の取り崩しを始めてから、やっぱり資産が足りなかったというのでは済まされませんが、亡くなる時点が最も資産額が大きかったというのも面白くありません。最適とは言わないまでも、後悔のない人生を送るには、資産形成と同じくらい資産の活用も重要になってきます。

といことを考えつつ、資産の有意義な取り崩し方法としてバケツ戦略について整理をしました。
この考え方が有効かどうか、本番前に検証をしていきたいと思います。

そこで、本記事も含めて、毎月の運用実績は下記のように分析をしていきたいと思います。

atabows
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というわけで今回は、バケツ戦略の検証として、24年9月のフロー収入による基礎生活費カバー率について報告したいと思います。

atabowsの資産形成の考え方については、こちらのリンクを参照してください。

atabowsの投資全般におけるリバランスの方針については、こちらのリンクを参照してください。

atabowsの資産取り崩し(バケツ戦略)については、こちらのリンクを参照してください。

それでは、本稿の目次は下記となります。

  1. はじめに
  2. 検証ルール
  3. 基礎生活費の推移
  4. まとめ

はじめに

atabowsの基礎情報として、2029年に55歳になること、かつ予定では第2子のYUKA(アイキャッチ画像でへっぴり腰でラクダに乗っている子)が大学を卒業する年を迎えます。この年迄にバケツ戦略でいうところの20年分の資産形成を達成させることを目標としています。

バケツ戦略の考え方については、下記のブログを参照してください。

検証ルール

それでは、検証ルールについて説明します。本検証は、あくまで本番の取り崩し前の模擬段階ということで、本番とは異なるルールも一部適用します。

  1. バケツの大きさは、取崩し開始後に想定される生活費(以下、想定生活費)の1年分を原単位とする
  2. 毎月の支出は、現時点における基礎生活費(≠想定生活費)とする
  3. 基礎生活費は、水道光熱費、住居費(含む固定資産税)、通信費、保険料(掛け捨て医療保険のみ)、食費・日用品費、交通費(カーシェアリング代)、家電製品代とする

このルールにて収支の確認を行い、来るべき取り崩し開始時期にスムーズに運用開始できるよう検証していきたいと思います。

基礎生活費の推移

まずは、基礎生活費の推移について確認をしていきたいと思います。今回の検証では、生活費全体ではなく基礎生活費を疑似取り崩し対象としています。その理由としましては、現在の生活費には、子供たちの学費や生活費、更にatabowsの私的年金の積み立て費用等も含まれていますが、これらは資産取り崩し開始時期には不要となることから、検証対象外としました。また、現状の食費・日用品費にも子供たちの分が含まれていますし、会社員として必要な被服代等の費用も含まれていますので、将来的には減額方向に向かい、そこからゆとり費を含んだ生活費全体がカバーできるのでは、と期待しています。

それでは、基礎生活費の推移を見ていきましょう。取崩し開始後の想定生活費を100%としています。

24年9月の実績は、対想定生活費比98%となりました。100%未満となったのは今年の1月以来となります。atabowsは、現職の会社員で給料所得というフロー収入がありますので、外食費や娯楽費といったゆとり費に該当する費用はそれなりに使っているつもりですが、基礎生活費のベースとなる固定費は、それなりに見直し済みですので、平均±10%位であれば全然問題ありません。

将来的には、蓄積されたデータを元に想定生活費の見直しも行っていきます。

収支の検証

次に、収支の検証を行います。こちらはウォーターフォール形式で確認をしていきます。こちらは想定生活費を100%として、毎月の実績を見ていきたいと思います。
グラフの説明ですが、一番左のグレーが想定生活費、これに対して今月の支出(基礎生活費)を赤色で表します。この支出を賄う項目として、FXやCFD等から実際に得たフロー収入(税引き後の手取り額)を青色で示しています。また、低リスク資産として、NISAをはじめとしたインデックス投資から得た利回り(増減)をオレンジで示します*。最後に、基礎生活費とフロー収入+利回り分の差が、当月ベースでの資産による調整部分となり、緑色で表しています。
(四捨五入の関係で、基礎生活費=フロー収入+利回り分+資産取り崩しとはならない場合もあります)


24年9月の実績として、基礎生活費に対し、

  1. 税引き後のフロー収入は、39%分をカバーしている
  2. 低リスク資産は、対前月比で113%の資産増となっている*
  3. その結果、資産による調整(支出)は不要、むしろ54%の資産増(98-39-113=54)となっている

*注記:低リスク資産に対する毎月の積み立て投資金は含まない

という結果となりました。先月までは、基礎生活費に対する資産の取り崩し額を評価基準としていましたが、いまいち評価の内容がしっくりきていなかったので、今月からはシンプルに(税引き後の)フロー収入がどれだけ基礎生活費をカバーできているか、という評価に変更することにしました。前述のとおり、今月は39%、先月は31%をカバーできていました。カバー率を上げるためには、

  • 支出(基礎生活費)を減らす
  • フロー収入を増やす

が必要になります。まぁ、当然ですね。

一方、年金生活に入れば、公的・私的年金から資金が充当されますので、資産の取り崩しによる充当分が減ってきますが、その前にxFIREをするとなると、フロー収入と資産の利回り、資産の取り崩しでやりくりする必要があります。

最後に、上記の収支を時系列的に確認して終わりたいと思います。こちらも、当月の基礎生活費を100%として、これをカバーするための各リソースの割合を示していますが、前述のとおり、重要なのはフロー収入によるカバー率との判断から、今月からフォーマットを変更しています。

税引き後フロー収入による基礎生活費に対するカバー率は、当月で39%、平均で30%となります。

『フロー収入 > 基礎生活費』 の構図を作るのは難しいと思いますが、うまくバケツ戦略と組み合わせて、早いところFI(Financial Indipendent)を達成したいと思います。

まとめ

最後に、今月の総括をして終わりたいと思います。

  • 対想定生活費比において、今月の基礎生活費は98%、平均で107%となった
  • 収支の検証として、対基礎生活費において、フロー収入は39%、低リスク資産*の利回りは113%となったため、結果として資産は取り崩しは不要、且つ54%増となった。
  • フロー収入による基礎生活費カバー率は39%となった

*注記:低リスク資産に対する毎月の積み立て投資金は含まない

投資は自己責任でお願いします。

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