【バケツ戦略の検証 月次報告-15】 25年5月の運用実績(フロー収入によるカバー率56%)

FIRE

こんにちは、atabowsです。

現在、atabowsはFXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。

2006年にFXを始めてから十数年が経ち、2022年から現在の投資スタイルに落ち着きました。

本ブログのメインパートであるFX・CFDは、趣味と実用を兼ねた運用ですが、今後労働収入からの資金投入は予定していません。労働収入から確保した資金は、老後の生活資金やサイドFIREやバリスタFIREといったナントカFIRE(atabowsはxFIREと呼んでいます)用の投資に充てていきます。

一方で、増えた資産はいつか取り崩しを開始するステージが来ます。資産の取り崩しを始めてから、やっぱり資産が足りなかった!という状況は避けなければなりませんが、亡くなる時点が最も資産額が大きかったというのも面白くありません。最適とは言わないまでも、後悔のない人生を送るには資産形成と同じくらい資産の活用も重要になってきます。

といったような事を考えつつ、資産の有意義な取り崩し方法としてバケツ戦略について整理をしました。この考え方が有効かどうか本番前に検証をしていきたいと思います。

そこで、本記事も含めて毎月の運用実績は以下のように分析をしていきたいと思います。

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というわけで今回は、バケツ戦略の検証として、25年5月の基礎生活費における資産のカバー状況について報告したいと思います。

関連する記事に関しては、以下のリンクを参照してください。

それでは、本稿の目次は以下となります。

  1. はじめに
  2. 検証ルール
  3. 基礎生活費の推移
  4. まとめ

はじめに

atabowsの基礎情報として、2029年に55歳になること、かつ予定では第2子のyuka(アイキャッチ画像でへっぴり腰でラクダに乗っている子)が大学を卒業する年を迎えます。この年迄にバケツ戦略でいうところの20年分の資産形成を達成させることを目標としています。

バケツ戦略の考え方については、以下のブログを参照してください。

検証ルール

それでは、検証ルールについて説明します。本検証は、あくまで本番の取り崩し前の模擬段階ということで、一部本番とは異なるルールも適用します。

  1. バケツの大きさ:取崩し開始後に想定される生活費(以下、想定生活費)の1年分を原単位とする
  2. 毎月の支出:現時点における基礎生活費(≠想定生活費)とする
  3. 基礎生活費:水道光熱費、住居費(含む固定資産税)、通信費、保険料(掛け捨て医療保険のみ)、食費・日用品費、交通費(カーシェアリング代)、家電製品代とする

このルールにて収支の確認を行い、来るべき取り崩し開始時期にスムーズに運用開始できるよう検証していきます。

基礎生活費の推移

まずは、基礎生活費について確認していきます。今回の検証では、生活費全体ではなく基礎生活費を疑似取り崩し対象としています。その理由は以下の通りです。

  • 検証対象外の支出:資産取り崩し開始時期には不要
    • 子供たちの学費や生活費
    • atabowsの私的年金の積み立て費用
  • 現状の生活費の特徴:将来的には減額方向に向かい、そこからゆとり費を含んだ生活費全体をカバー
    • 食費・日用品費にも子供たちの分が含まれている
    • 会社員として必要な交際費や被服代等の必要経費も含まれている

それでは、基礎生活費の推移を見ていきましょう。取崩し開始後の想定生活費を100%としています。

平均値は直近1年間の平均となります。

今月の実績は、対想定生活費比95%、直近1年平均は102%となりました。

外食費や娯楽費といった、本来ゆとり費に該当するような費用の一部も基礎生活費に含まれていますが、基礎生活費のベースとなる固定費はそれなりに見直し済みですし、atabowsは現職の会社員で、給与所得というフロー収入がありますので、平均+10%位であれば合格と考えています。

将来的には、蓄積されたデータを元に想定生活費の見直しも行っていきます。

収支の検証

次に、収支の検証を行います。こちらはウォーターフォール形式で確認します。
グラフの構成ですが、今月の支出(基礎生活費)をグレーで表します。この支出を賄う項目として、FXやCFD等から実際に得たフロー収入(税引き後の手取り額)を青色で示します。また、低リスク資産として、NISAをはじめとしたインデックス投資から得た運用益(増減)をオレンジで示します*。最後に、基礎生活費とフロー収入+運用益の差が、当月ベースでの資産による調整部分となり、緑色で表しています。
(四捨五入の関係で、基礎生活費=フロー収入+運用益+資産取り崩しとはならない場合もあります)


今月の実績として、基礎生活費(100%)に対し、

  1. 税引き後のフロー収入 ⇒ 56%分をカバー
  2. 低リスク資産の運用益* ⇒ 319%分の増加
  3. 結果として275%分の資産の積み増し

*注記:低リスク資産に対する毎月の積み立て投資金は含まない

という結果となりました。今年初めて低リスク資産の運用がプラスとなりました。

次に、もう少しxFIRE後の生活実態によせたデータで実績を確認したいと思います。

具体的には、各期間ごと(2024年、2025年、直近1年平均値)の基礎生活費を100%として、税引き後フロー収入と低リスク資産の収益でどれだけカバーできているか確認します。前述の通り、この2つの収益でカバーできない分は資産の取り崩しを行う必要があります。

2024年のケースを見ると、2024年1年間の基礎生活費に対して、

  1. 税引き後フロー収入 ⇒ 32%をカバー
  2. 低リスクの資産収益 ⇒ 72%をカバー
  3. 結果 ⇒ 資産からの収益で基礎生活費を全額カバー + 基礎生活費の4%分の資産増

一方、2025年のケースを見ると以下となります。

  1. 税引き後フロー収入 ⇒ 50%をカバー
  2. 低リスクの資産収益 ⇒ 50%の資産減少
  3. 結果 ⇒ 基礎生活費100%分の資産取り崩しが必要

また、直近1年平均(24年6月~25年5月)を見ると以下となります。

  1. 税引き後フロー収入 ⇒ 40%をカバー
  2. 低リスクの資産収益 ⇒ 13%をカバー
  3. 結果 ⇒ 基礎生活費47%分の資産取り崩しが必要

この緑色の部分が継続的にマイナスになれば、税引き後フロー収入と資産からの収益で基礎生活費を賄えることになります。

『フロー収入 + 低リスク資産収益 > 基礎生活費』 の構図を作るにはまだまだ時間が掛かると思いますが、うまくバケツ戦略と組み合わせて、なんとか早期にFI(Financial Indipendent)を達成したいと思います。

まとめ

最後に、今月の総括をして終わりたいと思います。

  • 基礎生活費(対想定生活費比)
    • 今月:95%
    • 直近1年間平均値:102%
  • 収支の検証(対基礎生活費比)
    • 税引き後フロー収入:56%
    • 低リスク資産の運用益:319%
    • 結果として275%分の資産積み増し
  • 直近1年平均の基礎生活費の充当先
    • 税引き後フロー収入:40%をカバー
    • 低リスクの資産収益:13%をカバー
    • 結果として47%分の資産取り崩しが必要

投資は自己責任でお願いします。

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