みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びFXとCFDでリピート系の投資を行っています。2006年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。
本ブログのメインパートであるFXは、趣味と実用を兼ねての運用となりますが、これ以上労働による収入から資金を投入する予定はありません。労働収入から確保した資金は、全て老後の生活資金およびサイドFIREやバリスタFIREといったナントカFIRE(atabowsはxFIREと呼んでいます)用の投資に充てていきます。
一方で、増えた資産はいつか取り崩しを開始する必要があります。資産の取り崩しを始めてから、やっぱり資産が足りなかったというのでは済まされませんが、亡くなる時点が最も資産額が大きかったというのも面白くありません。最適とは言わないまでも、後悔のない人生を送るには、資産形成と同じくらい資産の活用も重要になってきます。
といことを考えつつ、資産の有意義な取り崩し方法としてバケツ戦略について整理をしました。
この考え方が有効かどうか、本番前に検証をしていきたいと思います。
そこで、本記事も含めて、毎月の運用実績は下記のように分析をしていきたいと思います。

というわけで今回は、バケツ戦略の検証として、25年2月の基礎生活費における資産のカバー状況について報告したいと思います。
atabowsの資産形成の考え方については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの投資全般におけるリバランスの方針については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの資産取り崩し(バケツ戦略)については、こちらのリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は下記となります。
はじめに
atabowsの基礎情報として、2029年に55歳になること、かつ予定では第2子のyuka(アイキャッチ画像でへっぴり腰でラクダに乗っている子)が大学を卒業する年を迎えます。この年迄にバケツ戦略でいうところの20年分の資産形成を達成させることを目標としています。
バケツ戦略の考え方については、下記のブログを参照してください。
検証ルール
それでは、検証ルールについて説明します。本検証は、あくまで本番の取り崩し前の模擬段階ということで、一部本番とは異なるルールも適用します。
- バケツの大きさは、取崩し開始後に想定される生活費(以下、想定生活費)の1年分を原単位とする
- 毎月の支出は、現時点における基礎生活費(≠想定生活費)とする
- 基礎生活費は、水道光熱費、住居費(含む固定資産税)、通信費、保険料(掛け捨て医療保険のみ)、食費・日用品費、交通費(カーシェアリング代)、家電製品代とする
このルールにて収支の確認を行い、来るべき取り崩し開始時期にスムーズに運用開始できるよう検証していきたいと思います。
基礎生活費の推移
まずは、基礎生活費について確認をしていきたいと思います。今回の検証では、生活費全体ではなく基礎生活費を疑似取り崩し対象としています。その理由としましては、現在の生活費には、子供たちの学費や生活費、更にatabowsの私的年金の積み立て費用等も含まれていますが、これらは資産取り崩し開始時期には不要となることから、検証対象外としました。また、現状の食費・日用品費にも子供たちの分が含まれていますし、会社員として必要な交際費や被服代等の必要経費も含まれていますので、将来的には減額方向に向かい、そこからゆとり費を含んだ生活費全体がカバーできるのでは、と期待しています。
それでは、基礎生活費の推移を見ていきましょう。取崩し開始後の想定生活費を100%としています。
平均は直近1年間の平均としています。

25年1月の実績は、対想定生活費比45%となりました。今月は、毎月の半分以下の支出となっています。通常は、翌月の食費・日用品費等の日常に必要な費用を事前に引き出して、別の生活費口座に移しているのですが、今月はそれをしなかったため大幅に減少しています。来月は、もしかしたら2ヶ月(月初&月末)分の費用が発生するかもしれません。
外食費や娯楽費といった、本来ゆとり費に該当するような費用の一部も基礎生活費に含めていますが、基礎生活費のベースとなる固定費はそれなりに見直し済みですし、atabowsは現職の会社員で、給与所得というフロー収入がありますので、平均+10%位であれば合格と考えています。
将来的には、蓄積されたデータを元に想定生活費の見直しも行っていきます。
収支の検証
次に、収支の検証を行います。こちらはウォーターフォール形式で確認をしていきます。
グラフの説明ですが、今月の支出(基礎生活費)をグレーで表します。この支出を賄う項目として、FXやCFD等から実際に得たフロー収入(税引き後の手取り額)を青色で示しています。また、低リスク資産として、NISAをはじめとしたインデックス投資から得た運用益(増減)をオレンジで示します*。最後に、基礎生活費とフロー収入+運用益の差が、当月ベースでの資産による調整部分となり、緑色で表しています。
(四捨五入の関係で、基礎生活費=フロー収入+運用益+資産取り崩しとはならない場合もあります)

25年2月の実績として、基礎生活費に対し、
- 税引き後のフロー収入で、73%分をカバーしている
- 低リスク資産の運用益*は、422%分の減少であった
- その結果、449%分の資産による調整が必要であった
*注記:低リスク資産に対する毎月の積み立て投資金は含まない
という結果となりました。税引き後フロー収入は、基礎生活費の約3/4をカバーすることができましたが、これは前述の通り、3月分の食費や日用品費を2月中に引き出ししなかったためです。また、低リスク資産の運用が大幅にマイナスとなったことから、基礎生活費の449%分を資産による調整(取り崩し)で賄う必要がありました。
ここで、フロー収入によってカバー率を上げるためには、
- 支出(基礎生活費)を減らす
- フロー収入を増やす
が必要になります。まぁ、当然ですね。
一方、年金生活に入れば、公的・私的年金からフロー収入が充当されますので、資産の取り崩しによる調整分が減ってきますが、その前にxFIREをするとなると、フロー収入と資産の運用益、及び資産の取り崩しでやりくりする必要があります。
過去1年間の推移も確認しておきたいと思います。ここでは、基礎生活費(薄いグレー)に対して、フロー収入(青色)および低リスク資産の運用益を加味した後の資産の取り崩しによる充当(黄色)が、それぞれどれくらいの割合を占めているかを確認します。

前述の通り、今月のフロー収入によるカバー率は73%(資産の取り崩しによるカバー率は27%)、過去1年間平均では37%(同63%)となりました。
『フロー収入 > 基礎生活費』 の構図を作るにはまだまだ時間が掛かると思いますが、うまくバケツ戦略と組み合わせて、なんとかFI(Financial Indipendent)を達成したいと思います。
まとめ
最後に、今月の総括をして終わりたいと思います。
- 基礎生活費に関し、対想定生活費比において、今月は45%、平均で102%となった
- 収支の検証に関し、基礎生活費に対して、フロー収入によるカバー率は73%、資産の取り崩しによるカバー率は27%となった
投資は自己責任でお願いします。