みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びリピート系の投資を行っています。2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。
本ブログのメインパートであるFXは趣味と実用を兼ねての運用となりますが、これ以上労働による収入から資金を投入する予定はありません。労働収入から確保した資金は、全て老後の生活資金およびサイドFIREやバリスタFIREといったナントカFIRE(atabowsはxFIREと呼んでいます)用の投資に充てていきます。
一方で、増えた資産はいつか取り崩しを開始する必要があります。資産の取り崩しを始めてからやっぱり資産が足りなかったというのでは済まされませんが、亡くなる時点が最も資産額が大きかったというのも面白くありません。最適とは言わないまでも後悔のない人生を送るには、資産形成と同じくらい資産の活用も重要になってきます。
というなかで、前回資産の有意義な取り崩し方法としてバケツ戦略について整理をしました。
この考え方が有効かどうか本番前に検証をしていきたいと思います。
というわけで今回は、バケツ戦略の検証として24年4月の運用実績について報告したいと思います。
atabowsの資産形成の考え方については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの投資全般におけるリバランスの方針については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの資産取り崩し(バケツ戦略)については、こちらのリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は下記となります。
はじめに
atabowsの基礎情報として、2029年に55歳になること、かつ予定では第2子のYUKA(アイキャッチ画像でへっぴり腰でラクダに乗っている子)が大学を卒業する年を迎えます。この年迄にバケツ戦略でいうところの20年分の資産形成を達成させることを目標としています。
バケツ戦略の考え方については、下記のブログを参照してください。
検証ルール
それでは検証ルールについて説明します。本検証は、あくまで本番の取り崩し前の模擬段階ということで、本番とは異なるルールも一部適用します。
- バケツの大きさは、取崩し開始後に想定される生活費(以下、想定生活費)の1年分とする
- 毎月の支出は、現時点における基礎生活費とする
- 基礎生活費は、水道光熱費、住居費(含む固定資産税)、通信費、保険料(掛け捨て医療保険のみ)、食費・日用品費、交通費(カーシェアリング代)、家電製品代とする
このルールにて収支の確認を行い、来るべき取り崩し開始時期にスムーズに運用開始できるよう検証していきたいと思います。
基礎生活費の推移
まずは、基礎生活費の推移について確認をしていきたいと思います。今回の検証では、生活費全体ではなく基礎生活費を疑似取り崩し対象としています。その理由としましては、現在の生活費には、子供たち(HARUTA, YUKA)の学費や生活費、更にatabowsの私的年金費用等も含まれていますが、これらは資産取り崩し開始時期には不要となる(若しくは一括して資産を確保済みである)ことから、検証対象外としました。また、現状の食費・日用品費にも子供たちの分が含まれていますし、会社員として必要な被服代等の費用も含まれていますので、将来的には減額方向に向かい、そこからゆとり費を含んだ生活費全体がカバーできるのでは、と期待しています。
それでは基礎生活費の推移を見ていきましょう。取崩し開始後の想定生活費を100%としています。
24年4月の実績は、対想定生活費比100%と同程度となりました。また、母数が少ないものの、平均は106%と若干想定生活費を上回っています。平均に関しましては、N数が増えてき時点で過去1年間分の平均をとっていきたいと思います。将来的には、蓄積されたデータを元に想定生活費の見直しも行っていきます。
収支の検証
次に、収支の検証を行います。こちらはウォーターフォール形式で確認をしていきます。単月の数値で表してもイメージが沸きづらいので、年間費用の想定として今月の実績値を12倍して年間費用としています。
グラフの説明ですが、一番左のグレー色が想定生活費、これに対して今月の支出(基礎生活費)を赤色で表します。この支出を賄う項目として、FX等から実際に得たフロー収入(税引き後の手取り額)を青色で示しています。また、低リスク資産として、NISAをはじめとしたインデックス投資から得た利回りをオレンジ色で示します。最後に、支出とフロー収入+利回り分の差が、当月の資産取り崩し額となり、緑色で表しています。
(四捨五入の関係でぴったりと、基礎生活費=フロー収入+利回り分+資産取り崩しとはならない場合もあります)
24年4月の実績ベース(12倍として年間換算)では、税引き後のフロー収入で0.35年分を賄えていて、一方で低リスク資産の利回りはマイナス0.1年となり、その結果、資産の取り崩しは1年間で0.75年分であるという結果となりました。
年金生活に入れば、公的・私的年金から資金が充当されますので、資産の取り崩しによる充当分が減ってきますが、その前にxFIREをするとなると、フロー収入と資産の利回り、資産の取り崩しでやりくりする必要があります。
理想としては、フロー収入 + 資産の利回り分 > 基礎生活費の構図を作りたいと思います。
最後に、毎月の実績ベースで基礎生活費の確保先を確認して終わりたいと思います。資産の取り崩し(緑色)がマイナスの月は、フロー収入と低リスク資産の利回り(益)にて生活が成り立っていることを示しています。
例えば、24年1月に関しては、利回り(益)にて基礎生活費の96%をカバーできていますし、フロー収入も対基礎生活費比で31%ありましたので、資産は同36%増えていた(=資産の取り崩しなしで生活が出来ていた)ことになります。
一方、24年4月に関しては、利回り(損)が対基礎生活費比で10%程発生していましたので、フロー収入が同35%あったとしても、資産を同75%程度取り崩す必要がありました(もっとも、利回りのマイナス分は含み損なので、生活のための資産の取り崩しは65%でOK)。
当面はデータの収集を行い、いずれはこの資産取崩しを継続していっても老後破綻することがないか、また資産が過剰になりすぎていないか等の検証を行っていきたいと思います。
まとめ
最後に、今月の総括をして終わりたいと思います。
- 今月の基礎生活費は対想定生活費比で100%(1.00年)であった
- 収支の検証として、フロー収入は0.35年分であった。一方、低リスク資産の利回りはマイナス0.1年であった。これに伴い必要な資産取崩し額は、0.75年分となる
投資は自己責任でお願いします。