みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びリピート系の投資を行っています。2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。
本ブログのメインパートであるFXは趣味と実用を兼ねての運用となりますが、これ以上労働による収入から資金を投入する予定はありません。労働収入から確保した資金は、全て老後の生活資金およびサイドFIREやバリスタFIREといったナントカFIRE(atabowsはxFIREと呼んでいます)用の投資に充てていきます。
一方で、増えた資産はいつか取り崩しを開始する必要があります。資産の取り崩しを始めてからやっぱり資産が足りなかったというのでは済まされませんが、亡くなる時点が最も資産額が大きかったというのも面白くありません。最適とは言わないまでも後悔のない人生を送るには、資産形成と同じくらい資産の活用も重要になってきます。
というなかで、前回資産の有意義な取り崩し方法としてバケツ戦略について整理をしました。
この考え方が有効かどうか本番前に検証をしていきたいと思います。
というわけで今回は、バケツ戦略の検証として24年3月の運用実績について報告したいと思います。
atabowsの資産形成の考え方については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの投資全般におけるリバランスの方針については、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの資産取り崩し(バケツ戦略)については、こちらのリンクを参照してください。
それでは本稿の目次は下記となります。
はじめに
atabowsの基礎情報として、2029年に55歳になること、かつ予定では第2子のYUKA(アイキャッチ画像でへっぴり腰でラクダに乗っている子)が大学を卒業する年を迎えます。この年迄にバケツ戦略でいうところの20年分の資産形成を達成させることを目標としています。
バケツ戦略の考え方については、下記のブログを参照してください。
検証ルール
それでは検証ルールについて説明します。本検証は、あくまで本番の取り崩し前の模擬段階ということで、本番とは異なるルールも一部適用します。
- バケツの大きさは、取崩し開始後に想定される生活費(以下、想定生活費)の1年分とする
- 毎月の支出は、現時点における基礎生活費とする
- 基礎生活費は、水道光熱費、住居費(含む固定資産税)、通信費、保険料(掛け捨て医療保険のみ)、食費・日用品費、交通費(カーシェアリング代)、家電製品代とする
このルールにて収支の確認を行い、来るべき取り崩し開始時期にスムーズに運用開始できるよう検証していきたいと思います。
基礎生活費の推移
まずは、基礎生活費の推移について確認をしていきたいと思います。今回の検証では、生活費全体ではなく基礎生活費を疑似取り崩し対象としています。その理由としましては、現在の生活費には、子供たち(HARUTA, YUKA)の学費や生活費、更にatabowsの私的年金費用等も含まれていますが、これらは資産取り崩し開始時期には不要となる(若しくは一括して資産を確保済みである)ことから、検証対象外としました。また、現状の食費・日用品費にも子供たちの分が含まれていますし、会社員として必要な被服代等の費用も含まれていますので、将来的には減額方向に向かい、そこからゆとり費を含んだ生活費全体がカバーできるのでは、と期待しています。
それでは基礎生活費の推移を見ていきましょう。取崩し開始後の想定生活費を100%としています。
24年3月の実績は104%と対想定生活費比をやや上回りました。また、母数が少ないものの平均は107%とこちらも想定生活費を上回っています。平均に関しましては、N数が増えてきたら過去1年間分の平均をとっていきたいと思います。将来的には、蓄積されたデータを元に想定生活費の見直しも行っていきます。
収支の検証
次に、収支の検証を行います。こちらはウォーターフォール形式で確認をしていきます。単月の数値で表してもイメージが沸きづらいので、年間費用の想定として今月の実績値を12倍して年間費用としています。
グラフの説明ですが、一番左のグレー色の棒グラフが想定生活費、これに対して今月の支出(基礎生活費)を赤色の棒グラフで表します。この支出を賄う項目として、FX等から実際に得たフロー収入(税引き後の手取り額)を青色の棒グラフで示しています。最後に、支出とフロー収入の差が当月の資産取り崩し額となり、緑色の棒グラフで表しています。
(四捨五入の関係でぴったりと、基礎生活費=フロー収入+資産取り崩しとはならない場合もあります)
24年3月の実績ベース(12倍として年間換算)では、フロー収入で0.3年分を賄えていて、資産の取り崩しは1年間で0.73年であるという結果となりました。
仮にバケツ戦略として、資産の20年分をFI(Financial Independent)の目標とおいた場合、取り崩し率は3.7%(0.73÷20×100)となりますので、バケツ資産の利回りが税引き後で4%であれば保有資産額は減らないということになります。
atabowsは、資産取り崩し開始後の安全資産とリスク資産の比率を50:50にしたいと思っていますので、資産全体の利回りが4%ということは、リスク資産の利回りは8%必要ということになります。
この利回りを確保するためには、高リスク資産の運用をがっつり継続しなければならないという感じですので、20年分の資産では心許ないのかもしれません(資産が25年分とすると必要利回りは2.9%)。
また一方で、資産は漸減していくものだということを許容できるようになることも大切です。
最後に、基礎生活費(将来的には想定生活費)の確保先を累積で追っていきたいと思います。
当面はデータの収集を行い、いずれはこの資産取崩しを継続していっても老後破綻することがないか、また資産が過剰になりすぎていないか等の検証を行っていきたいと思います。
まとめ
最後に、今月の総括をして終わりたいと思います。
- 今月の基礎生活費は対想定生活費比で104%(1.04年)であった
- 収支の検証として、フロー収入は0.3年分であった。これに伴い資産取崩し額は、0.73年分となった
投資は自己責任でお願いします。