みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びFXとCFDでリピート系の投資を行っています。
2006年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別のブログにまとめています。

今回は、25年1月6日~年1月10日のFX/CFD運用実績について報告します。
本稿の目的は下記となります。
- 今週の運用実績を軽く振り返っておきたい
- 運用実績が運用方針やKPI、月次報告に記載の方針に沿っているか確認したい
- 毎週の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌週の運用方針に反映する
FX投資の詳しい投資方針&KPIについては、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの実際の設定内容については、こちらのリンクを参照してください。
スワップ系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
リピート系(FX)の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
リピート系(CFD)の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
2025年前半(1~6月)の運用方針については、こちらのリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は下記となります。
- 運用実績(未使用率、運用益)
- 口座資産(評価損益、口座清算価値、総資産)
- リピート系(安定性の確認)
- リピート系(FX)EUR/JPYの設定について
- まとめ
- おまけ(セントラル短資のMXN/JPY資金の新たな投資先についての検証)
運用実績(未使用率、運用益)
それでは、今週の運用実績を見ていきましょう。
atabowsは、スワップ系に関しては、ヒロセ通商、セントラル短資、外貨exで取引をしています。また、リピート系に関しては、FXは松井証券で、CFDは外貨exで取引をしています。
まず最初に、未使用率を確認しておきます。

スワップ系は41.0%、リピート系全体では34.2%、その内訳としてFXは34.0%、CFDは34.4%、合計では36.6%といずれもKPIをクリアしています。
次に運用益です。今週のスワップ系とリピート系の合計運用益は、35,003円となりました。直近の4週平均と比べます。

今週は平常運転に戻りました。
スワップ系に関して、4週平均比103%といつも通り安定の結果となりました。
リピート系に関して、今週は平均並みの103%という結果となりました。
合計に関して、4週平均比103%となり平均並みの結果となりました。また、週間利益の目安である32,000~43,000円*のレンジ内に落ち着く結果となりました。
*注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額となります。
取引口座別の週間利益の推移を棒グラフに、直近3ヶ月(13週)の平均を折れ線グラフに表します。また、記載の金額は、今週の実績と過去最高時の運用益金額となります。

直近3ヶ月(13週)の平均に関しては、短期的には上下動(好不調)を繰り返しながらも、長期的には右肩上がりになっていくことを期待しています。
口座資産(評価損益、口座清算価値、総資産)
評価損益、口座清算価値、総資産も確認しておきます。こちらはある程度長いスパンで比較したいので2024年初時と比較します。

atabowsは、評価損益をはじめとする資産額はKPIの対象にしていませんが、やはりマイナス評価よりプラス評価の方が嬉しいですよね。取引会社毎の評価損益の内訳やプラスとなっている理由については、月次報告でまとめていきたいと思いますが、週次報告では評価損益の内訳を確認しておきたいと思います。
評価損益は、各取引口座の為替差損益と、ヒロセ通商の未実現スワップポイントの合計金額となります。集計時点における未実現スワップポイントは153万円でしたので、為替差損益はプラス106万円(259万円-153万円)となりました。
毎週繰り返しになりますが、為替はコントロールできないですし、来週には差損益がマイナスになっているかもしれませんが、スワップポイントは着実に積みあがりますので、淡々と投資方針に従いながら継続運用していきたいと思います。
注記:総資産とは、口座資産と未実現スワップポイント(SWP)の合計を指します。ヒロセ通商の場合、SWPは毎日口座に反映されるのではなく、ポジションをクローズした場合、もしくはSWP振替を選択した場合にまとめて口座に反映されます。
リピート系(安定性の確認)
24年の運用利回りを見ると、総じてリピート系の利回りがスワップ系の利回りより低いことから、リピート系の運用利回りの改善を図るために考察していきたいと思います。
ここで、リピート系投資において運用益を上げるための要素としては、下記の3点がポイントとなります。
- ボラティリティがある(日々の細かい値動きを刈り取る手法につき)
- 1回あたりの取引単位数量が多い(運用益は単位数量に比例するため)
- 設定レンジ内にてレート(株価)が推移する(レートが仕掛け内に無いと約定しないため)
このうち、#1は相場次第で自身ではコントロールできません。#2は運用資金次第、ということになりますが、atabowsは運用方針で未使用率のKPIを規定していますので、それを守る必要があります。
一方で、#3はレート(株価)が設定レンジ内、それもできるだけ中心部にあるほうが運用に安定感があるといえますし、状況を見ながら次にどこに優先的に投資資金を回せばよいかという目安にもなります。そこで、ここではリピート系の各取引においてレート(株価)がどのような状態にあるかを、5段階評価(シグナル判定)にて確認してきたいと思います。
なお、それぞれの取引における評価基準は下表となります。
取引名 | 評価5 | 評価4 | 評価3 | 評価2 | 評価1 |
---|---|---|---|---|---|
FX | レンジの 中心50%内 | レンジの 中心75%内 | レンジ内 | レンジ上抜け | レンジ下抜け |
CFD | レンジの 中心50%内 | レンジの 中心75%内 | レンジ内 | レンジ上抜け | レンジ下抜け |
それでは、今週の状況を見てみましょう。

今週は、USD/JPYが評価4、それ以外はいずれも評価5となりました。
USD/JPYに関して、評価4はレンジ内に収まっていますので、運用益(約定と決済の頻度)に影響はありません。
その他の取引に関しても、何もコメントはありません。但し、週末に建玉の確認をしていたところ問題を発見してしまいましたので、下記に整理します。
リピート系(FX)EUR/JPYの設定について
atabowsは、リピート系(FX)の運用は、松井証券さんの自動売買を利用させてもらっているのですが、EUR/JPYの自動取引設定に関して、実勢レートに対して建玉数が少ないことに気付き、設定を確認したところ、本来は0.2円(20銭)毎、つまり162.8円の次は162.6円の注文が入らなければいけないのにもかかわらず、次が161.0円となっていることが分かりました。本来この設定では25本の注文数が入るはずなのですが、17本しか入っていません。
現在の実勢レートがちょうどこの飛んでいる部分に入っていますので、この飛んでいる部分の追加設定をしたいと思います。
他の通貨も併せて設定を確認しましたが、ほかは異常が見られませんでしたし、新たに同じ条件で設定をしようとすると25本の注文が入るようになっていましたので、バグなんでしょうか。。今後は、設定時にきちんと設定内容を確認する必要がありそうです。


まとめ
最後にまとめとして、今週の総括および翌週の方針です。
今週の総括
- 未使用率に関して、スワップ系は41.0%、リピート系は34.2%、リピート系の内訳としてFXは34.0%、CFDは34.4%、合計では36.6%といずれもKPIをクリアしている
- 運用益に関して、合計は35,003円となり、目安のレンジ(32,000円~43,000円)内に収まる結果となった
- リピート系の5段階評価に関して、USD/JPYは評価4、それ以外はいずれも評価5となった
- リピート系(FX)のEUR/JPYの自動売買について、注文が設定どおりになっていない可能性がある
- 1月の累計運用益は、38,726円となった
翌週の方針
- リピート系(FX)のEUR/JPYについて、設定の追加を実施する
- おまけの章で記載の対応を実施する
注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額となります。
おまけ(セントラル短資のMXN/JPY資金の新たな投資先についての検証)
atabowsは、FX/CFDによる取引を長期資産運用の一環として行っています。そのためには、
- 持続可能であること(とにかく退場にならないこと)
- 再現性があること(安定してフロー収入が得られること)
がとても重要になってきます。
通常は、月次報告のおまけコーナーとして運用方針の見直しについて検討していますが、ざっくり試算したところ早く方針を改訂し、新運用に着手したほうが良いとの結論に至りましたので、週報にて整理しておきたいと思います。
というわけで、今回のお題は『セントラル短資のMXN/JPY資金の新たな投資先についての検証』としたいと思います。
背 景
atabowsは、運用の分散化を目的として、スワップ系とリピート系にて運用しています。このうちスワップ系に関して、新興国のトルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドの3通貨による高レバレッジ*(といっても3倍以内ですが)、および先進国通貨として駐在終了時に持ち帰った10,000米ドルを低レバレッジ(2倍以内)で運用しています。また、リピート系に関しては、FX(7通貨)とCFD(日経225)にて資産運用をしています。
*注記:レバレッジ = 必要金額 ÷ 総資産
一方で、今後各国の政策金利の低下が見込まれるなか、単位当たりのスワップポイントも減っていくことが予想されます。特にセントラル短資で運用しているMXN/JPYに関しては、下記のような状況となっています。
- ヒロセ通商で運用しているMXN/JPYより、単位当たりのスワップ金額が少ない
- セントラル短資での運用金額(口座清算価値)は、全体の3%程度と少額である
従いまして、この運用を停止(手仕舞い)して、その資金を別の取引に充てることとし、以下に検討します。
現在の状況と考察(24/7-12月の実績)
まずは、リピート系の中でも新興国通貨における収益の実績を確認します。データは、24年7月~12月とします。取引通貨の(B)~(D)はヒロセ通商、(E)はセントラル短資での取引となります。

ここで、スワップ系内での再投資先は、atabowsが取引しているスワップ系のなかで資金効率が最も良いヒロセ通商のTRY/JPYとして、以下に考察します。
- セントラル短資(MXN/JPY、E列)の収益比率は、10.5%と全体の1割程度である
- ヒロセ通商(TRY/JPY、B列)の必要金額は1,000通貨あたり938円、セントラル短資(MXN/JPY)は2,060円となり、前者は後者の約半分(46%)の資金で同じ通貨量を購入することができる
- ヒロセ通商(TRY/JPY)の1,000通貨あたりのスワップポイントは3.9円、セントラル短資(MXN/JPY)は2.0円となり、同じ通貨量を購入した場合、前者は後者の1.95倍のスワップポイントを得ることができる
つまり、ヒロセ通商(TRY/JPY)はセントラル短資(MXN/JPY)に対して、4.2倍(1.95 ÷0.46)のスワップポイントを得ることができることになります。
但し、2025年前半の運用方針でも述べた通り、リピート系(FX)の収益改善を優先事項としていますので、まずは資金の一部をリピート系(FX)に振り分けた後、残りをスワップ系のTRY/JPYに再投資したいと思います。そのルールは下記とします。
- 資金の一部をリピート系(FX)へ移動、未使用率の向上、及びUSD/JPYのレンジ内設定追加の原資とする
- 残りはスワップ系に再投資するものとし、目安としてはセントラル(MXN/JPY)の運用益実績(24年7月~24年2月平均で8,830円/月)の2倍程度のスワップポイントを得る
これを具体的に見ていきます。
まずは、どれくらいの資金が用意できるかですが、1月10日〆時点でのセントラル短資の口座状況を見ると、口座資産が52,823円、MXN/JPYを手仕舞いしたときの運用益(=評価損益)は273,008円となりますので、口座清算価値は325,831円となります。これが再投資の資金となります。

そこで、まずはリピート系(FX)に必要な資金を確認します。最初に1月10日〆時点での未使用率は34.0%ですので、この未使用率を35%にするために必要な資金は40,000円となります。また、レンジ内で設定を追加するための必要資金は124,116円(80,676円 ÷ 0.65)(2025年前半の運用方針より)となります。従いましてリピート系(FX)、つまり松井証券に165,000円の資金を移動します。
次に、ヒロセ通商(TRY/JPY)における購入lot数の目安、及びその時に必要な資金を確認します。25年1月6日~1月10日のスワップポイント平均は、1lot(=1,000通貨)当たり4.2円/日となりますので、必要な通貨数は、140lot(8,830円/月 x 2倍 ÷ 30日/月 ÷ 4.2円/日)になります。このlot数に対して、必要な資金は想定安値を3.5円、買値(25年1月10日の終値(ASK))を約4.5円とした場合、140,000円((4.5 円- 3.5円)x 140lot x 1,000円/lot)となります。この時の未使用率を確認しておきます。2025年前半の運用方針により、”TRY/JPYの想定安値が3.0になっても、未使用率が30%を下回らないこと” というルールを設けていますので、これを守れる範囲で追加建玉数を決めたいと思います。一旦、この追加の140Lotを含めた場合、必要な資金は165,000円となります。
ここまでの合計金額は、330,000円(165,000円+165,000円)> 325,831円(口座清算価値)
ですので、不足分はヒロセ通商への資金量で調整をしたいと思います。
最後に手順を確認して終わりたいと思います。
- セントラル短資のMXN/JPYを全て決済する
- 口座清算価値の内、165,000円を松井証券、残りをヒロセ通商に移動する
- 松井証券にて、USD/JPYのレンジ内追加設定を実施する(10銭単位が4に対して200通貨設定とする)
- ヒロセ通商にて、TRY/JPYの建玉を追加する(140lotが基本だが、未使用金見合いとする)
セントラル短資さんは、海外駐在中でも取引ができる数少ないFX会社として大変お世話になりました。ありがとうございました。
投資は自己責任でお願いします。