みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)およびリピート系の投資を行っています。
2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別ブログにまとめていきます。
今回は、スワップ系の余裕率の検証について報告します。
FX投資の詳しい投資方針&KPIについてはこちらのリンクを参照してください。
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前提条件
atabowsはスワップ系でUSD/JPY、ZAR/JPY、TRY/JPY、MXN/JPYの運用をしていますが、今回はヒロセ通商で運用しているZAR/JPY、TRY/JPY、MXN/JPYについて検証を行います。その他の外貨ex(USD/JPY)およびセントラル短資(MXN/JPY)については以下の理由で検証対象外としました。
- 外貨ex(USD/JPY):低レバレッジの1.9倍(10,000USDを入金し19,000USDを購入)であること、建玉平均レートは134.55円/ドルであり、史上最高値(75.56円/ドル@11年10月)よりもストップロスレートが低くなるため検証外とした
- セントラル短資(MXN/JPY):建て玉平均レートは5.54円/ペソであり、現在レート8.55円/ペソ@23年11月より大幅に低いこと、且つ投下資金は全て回収済みであること、且つレートが平均レートを下回ってストップロスにかかった場合は手仕舞い(投資終了)とするため、検証対象外とした
現状の建玉について
まずはじめに、23年10月末時点の余裕率および建て玉の状況を整理しておきます。
・スワップ系の余裕率:25.8%
・スワップ系の余裕資金:750,000円
余裕資金はあくまで総資産と余裕率から算出されるものですので、余裕率がX%の時にストップロスを回避できるか、という見方が重要になります。
先ずは現状の確認として、ヒロセ通商の資産状況には下表のようになります。
今回は評価額についての検証ではありませんので詳細は割愛しますが、TRY/JPYの評価損が凄いことになっていますね。。。
検証その1
では、まず最初に3通貨が同時に同じ比率で暴落したと想定した場合、どの程度の暴落に耐えられるか確認していきたいと思います。
下表に各通貨が想定安値から10%、20%、25%下落した場合の必要証拠金額を示します。
想定安値から25%下落したケースで3通貨の必要証拠金額の合計が737,750円となり、余裕率が25%(結果として余裕資金が750,000円)あればストップロスにかからないことが分かりました。
今回の検証はレートによる影響を調べたもので、下記結果には4%程度の維持証拠金は含みません。
検証その2
次にある1通貨が大幅に暴落、残りの2通貨は想定安値(以上)というケースを想定した場合、それぞれの通貨がどこまでの暴落に耐えられるかを確認していきたいと思います。
下表は余裕率25%(結果として余裕資金が750,000円)を暴落した1通貨に充当した場合の暴落レートを示したものです。
ZAR/JPYはマイナス値ですので、理論上はランドが実質0円になっても耐えられることになります。
またトルコリラも1.00円以下、メキシコペソも2.00円以下と非現実的なレートまで耐えられることが確認できました。
但しトルコリラの場合はIMFの支援を受けて財政破綻を逃れている状況ですので、ないとは言い切れませんが。。
そういう意味で分散投資は必要と思っています。
今回の検証はレートによる影響を調べたもので、下記結果には4%程度の維持証拠金は含みません。
まとめ
上記の検証結果から、下記のことが確認できました。
- 余裕率が25%あれば、3通貨が同時に想定安値から25%暴落した場合でもストップロスにかからないことが分かった(3通貨とも、想定安値から一斉に25%以上下落するというケースを想定するかは今後の検証対象)
- 余裕率が25%あれば、単一通貨がほぼ価値無しの状態まで暴落してもストップロスにかからないことが分かった
- 逆説的にいうと、25%の余裕率を確保していればそれ以上の余裕資金は再投資に回して投資効率を上げた方がよい
- 但し、上記状況になった場合は、4%程度の維持証拠金は低リスクスワップ系もしくはリピート系の余裕資金から充当する
そんなに頻度を上げて見直しが必要な内容ではありませんが(特に(1)に関して)1回/年程度の検証をしていきたいと思います。
投資は自己責任でお願いします。