みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びリピート系の投資を行っています。
2009年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別ブログにまとめていきます。
今回は、2024年の損出しの実施状況について報告します。
FX投資の詳しい投資方針&KPIについては、こちらのリンクを参照してください。
atabowsの実際の設定内容については、こちらのリンクを参照してください。
スワップ系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
リピート系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。
損出しとは?
まず最初にFXの課税についてですが、検索するとたくさんの方が解説していますので結論だけまとめておきます。
- 課税方法は申告分離課税が適用。税率は20.315%(復興特別消費税の0.315%を含む)
- 所得は「雑所得」に分類される。給与所得がある人で、雑所得が20万円を超えると、確定申告をして税金を払う義務が発生する。給与所得がない人でも、雑所得が38万円を超えると、確定申告をして税金を支払う義務がある
- 雑所得が20万円以下でも1円でも利益がある場合は、市区町村に対して住民税の申告が必要となる
- 先物取引と損益通算が可能(商品先物、日経225等の先物取引、オプション取引等)
- 損失の繰り越し控除が3年間可能
今回atabowsが実施する損出しとは、2.に関連し、含み損を抱えたポジションを決済させて、課税対象分の所得(利益)を減らすという方法です。
損出し実施前と実施後では、
- 預託金証拠金額(口座資産)、および預託証拠金額+未実現スワップ(総資産)が減少する
- 評価損益が増加する
- 有効証拠金額(口座清算価値)は(ほぼ)変わらない
またこれに伴い、税金の支払い額が減少します。
最後に取引をやめて、資産を引き出す時点の金額は、口座清算価値となりますので、この金額が(ほぼ)変わらなければ、損出しによる税金対策は有効と判断できます。これが正しいのか、実際に損出し前後の金額を確認していきたいと思います。
損出し実施のルール
atabowsは損出しを実施するにあたり、下記ルールを定めています。
- (未実現SWPは含まない)年間の確定利益が、20万円以上になる場合に実施するか検討するが、必ずしも実施しなくても良い
- 損出し実施のタイミングは、6月および12月とする
損出し実施の記録
今回、損出しを実施した記録はこちらになります。
実施日 | 取引会社 | 取引通貨 | Lot数 | 損出し金額 |
---|---|---|---|---|
24年6月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 22Lot | 235,600円 |
評価損益、有効証拠金額、未使用率等
損出し前後における評価損益、有効証拠金額、未使用率等の各指標を確認しておきます。今回の損出し対象は、ヒロセ通商のTRY/JPYですので、比較はヒロセ通商の口座にて行います。
◆損出し実施前
- TRY/JPY:276Lot@8.307円/トルコリラ(ヒロセ取引画面より)
- 預託証拠金額:1,449,402円(ヒロセ取引画面より =atabowsの口座資産)
- 評価損益:1,537,256円 (ヒロセ取引画面より)
- 未実現スワップ:1,240,117円(ヒロセ取引画面より)
- 有効証拠金額:2,986,658円(ヒロセ取引画面より =atabowsの口座清算価値)
- 預託証拠金額+未実現スワップ:2,689,519円(ヒロセ取引画面より =atabowsの総資産)
- スワップ系の未使用率:23.5% (atabowsの計算より)
◆損出し実施後
- TRY/JPY:254Lot@7.342円/トルコリラ (▲22Lot)
- 預託証拠金額:1,213,802円 (▲235,600円) ➡損出し金額
- 評価損益:1,773,583円 (+236,327円)
- 未実現スワップ:1,155,042円 (▲85,075円)
- 有効証拠金額:2,987,385円 (+727円)
- 預託証拠金額+未実現スワップ:2,368,844円 (▲320,675円)
- スワップ系の未使用率:27.7% (+4.2%)
損出し実施前と実施後の偏差を見てみると、預託金証拠金額(口座資産)は▲235,600円、未実現スワップは▲85,075円、および預託証拠金額+未実現スワップ(総資産)は▲320,675円の減少となりました。一方、評価損益は+236,327円の増加となり、有効証拠金額(口座清算価値)は+727円の偏差と実勢レートの差が多少影響したものの、予想通りほぼ変わらないという結果となりました。
預託金証拠金は、売買損失(▲320,675円)にSWPの確定分(+85,075円)を引いた分、つまり▲235,600円分減少します。また、総資産は売買損失分の▲320,675円分減少します。
これに伴い、税金の支払い額は、47,862円(235,600円 x 20.315%*)削減できたことになります。
また、損出し後の未使用率は27.7%と実施前の23.5%を大幅に上回りました。これは、今回損切りした建玉は、想定安値を他の建て玉同様、3.5円においていたため、決済に伴い必要資金が解放されたことが起因しています。前回の損出し時には、予め想定安値を実勢レート付近においていたため、損出しを実施したところで必要資金は変わりませんでした。従いまして、決済した22Lot以上、かつ未使用率が25%を割らない範囲で、TRY/JPYの建て玉を追加購入します。
*注記:ここでは雑所得の控除金額(20万円もしくは38万円)は考慮せずに、運用益に税金がかかるものとして計算
雑感
上記より、口座精算価値は変わらずに、税金の支払いを抑えることが出来たということが改めて確認できたことになります。
従いまして、下期(12月)も同様に損出しを実施したいと思います。
履歴
実施日 | 取引会社 | 取引通貨 | Lot数 | 損出し金額 |
---|---|---|---|---|
23年6月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 9Lot | 212,412円 |
23年12月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 23Lot | 451,106円 |
2023年計 | 32Lot | 663,518円 | ||
24年6月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 22Lot | 235,600円 |
投資は自己責任でお願いします。