【FX/CFD投資 投資方針&KPI】25年8月29日更新

FX

こんにちは、atabowsです。

現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。

2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。

最新の改定部分は赤字で記載しています。

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今回は、FXの投資方針&KPIについて報告したいと思います。

atabowsの実際の設定内容については、こちらのリンクを参照してください。

それでは、本稿の目次は以下となります。

  1. はじめに
  2. 投資方針の構成/優先順位
  3. 投資スタイル(基本方針)
  4. 投資スタイル(スワップ系)
  5. 投資スタイル(リピート系(FX))
  6. 投資スタイル(リピート系(CFD))
  7. まとめ

はじめに

2009年にFX投資を始めて以来、atabowsはスワップ狙い、スイングトレード、デイトレード、リピート系など、さまざまな投資スタイルを試してきました。試行錯誤を重ねる中で、2022年にようやく現在の投資スタイルにたどり着き、安定した運用が可能となっています。

幸いなことに、これまで強制ロスカットや退場処分を受けたことは一度もありません。ただし、2020年11月にはFX全体で110万円以上(約▲30%)の評価損を抱える厳しい局面も経験しました。

もしあのとき、恐怖に負けて撤退していたら、現在の評価損益率(2026年6月末時点で約+20%、約190万円のプラス評価)には到底たどり着けなかったでしょう。継続と冷静な判断が、結果的に資産の回復と成長につながったと実感しています。

以下は、スワップ系投資における評価損益とその比率をグラフ化したものです。

なお、後述する通り、atabowsでは評価益をKPI(Key Performance Indicator)には設定していません。ただし、含み損が大きくなると精神的な負担が増すのも事実です。そういった意味では、現在の運用状況は非常に安定しており、安心して取引を継続できています。

投資方針の構成/優先順位

具体的な投資方針の説明に入る前に、まずは方針の構成と優先順位について整理しておきます。

atabowsでは、投資方針を「全体方針」から「期間別方針」へと段階的に落とし込むことで、戦略の一貫性と柔軟性を両立させています。各方針は、上位方針の考え方に沿って策定されており、全体像から個別の運用方針へと体系的に展開されます。

以下は、投資方針の階層構造とその位置づけをまとめた一覧です。

優先順位名称備考
1投資方針&KPI全体のビジョンを示す最上位方針
2年次報告1年間の取引内容の報告
投資方針に基づき、翌年の運用方針を策定
3今後半年間の運用方針
(例2025年上半期の運用方針)
期間特有の事情を加味した方針
4月次報告1ヶ月間の取引内容の報告
翌月の運用方針を提示
5週次報告1週間の取引内容の報告
翌週の運用方針を提示

このように、すべての根幹をなすのは本ブログで示す「投資方針&KPI」です。後述する投資スタイルは原則として不変であり、KPIについても安全側への見直しを除き、基本的には変更を行いません。

週次・月次の報告ブログでは、これらの方針が適切に維持されているかを定期的に確認し、必要に応じて補足や再確認を行っていきます。

投資スタイル(基本方針)

それでは、atabowsの投資スタイルについてご説明します。

基本方針として、老後資金の安定確保を目的に、安全資産と低リスク資産を50:50の比率で保有しています。そのうえで、定期的なキャッシュフローを得るために、高リスク資産も一定割合で組み入れる方針を採用しています。

この高リスク資産の中でも、FXは重要な位置づけとなっており、atabowsではその運用スタイルを「スワップ系」と「リピート系」に分類しています。それぞれのスタイルに応じて、異なるKPIと運用方針を設定し、半年ごとの運用計画に基づいて管理を行っています。

本章では、FX投資全体における基本的な運用方針とKPIについて整理し、次章以降で各スタイルの詳細を解説していきます。

運用方針
  • 航路を守れ! by ジョン・C・ボーグル
  • KPIの優先順位は、合計の未使用率>>>スワップ系&リピート系の未使用率>>合計の利益率>スワップ系&リピート系の利益率
  • 運用実績が目標以上になった場合、または未使用率が目標値以下になってしまう場合は、追加設定を行わない
KPI
  • 月利目標:1.5~2.5%
  • 未使用率:40%以上(25年7月より)

注記:月利および未使用率は集計時点での総資産(口座資産と未確定SWPの合計)に対しての割合と定義しています。

投資スタイル(スワップ系)

スワップ系とは、2国間の金利差を活用し、毎日スワップポイント(以下、SWP)を受け取ることを目的とした投資スタイルです。FX会社によってSWPの受け取りタイミングは異なり、日々口座に反映されるタイプと、決済時に一括で受け取るタイプがあります。

atabowsが利用している取引口座のうち、ヒロセ通商は後者に該当し、税金の繰り延べ対策として有利な運用が可能です。

現在、以下の3社でスワップ系の取引を行っており、それぞれの通貨ペアと運用スタイルは次の通りです。

取引通貨&投資スタイル
  • 新興国通貨:取引会社はヒロセ通商。対象通貨は、TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPY。高スワップを狙った長期保有型の運用を目指す
  • USD/JPY:取引会社は外貨ex。海外駐在時に持ち帰った10,000ドルを原資に、最大40,000ドルまで購入。一部建玉にはストップロスを入れてレバレッジを抑制、新規/決済値幅を広げたゆったりリピートも実施。受け取ったSWPは他の取引区分へ移動し、複利効果を狙う
  • TRY/JPY:取引会社はセントラル短資。外貨exで得たSWPを原資としてTRY/JPYのスワップ運用を実施。資金の再投資による効率的な運用を目指す

スワップ系の運用方針およびKPIは下記の通りです。

運用方針
  • 想定安値をもとに必要金額を算出するが、SLは入れない(MXN/JPY、ZAR/JPYはSLを設定する。またUSD/JPYも一部の建玉についてはSLを設定)。また実勢レートが想定安値に近くなってきた時点で、未使用資金を使って想定安値を下げる
  • 建玉追加の条件は、半年間毎に見直しを実施する運用方針による
KPI
  • 月利目標:2.0~3.0%
  • 未使用率:40%以上(新興国通貨の取引に対してのみ)

投資スタイル(リピート系(FX))

リピート系(FX)では、atabowsは松井証券の自動売買機能を活用しています。自動売買に対応したFX会社は複数ありますが、松井証券の最大のメリットは「1通貨単位から取引可能」である点です。少額から柔軟にポジションを構築できるため、資金管理の自由度が高まります。

一方で、操作性やデータ解析機能に関しては改善の余地があり、今後のアップデートに期待しています。

現在、以下の7通貨ペアでリピート系の取引を行っています。

リピート系(FX)の運用方針およびKPIは下記の通りです。

運用方針
  • 想定安値を基準に必要資金を算出し、原則としてストップロス(SL)は設定しない
  • 実勢レートが想定安値に接近した場合は、余裕資金を活用して安値水準を引き下げる
  • 建玉の追加設定の条件は、半年ごとの運用方針に基づいて見直す
  • MXN/JPYは別枠で管理し、原資は自己利益から拠出
KPI
  • 月利目標:1.5~2.5%
  • 未使用率:35%以上

投資スタイル(リピート系(CFD))

リピート系(CFD)では、atabowsは外貨exCFDを利用して「日本225(日経平均株価)」の取引を行っています。

FXのような自動売買機能は搭載されていないため、すべて手動での取引となります。自動化による効率性はありませんが、その分、裁量による柔軟な対応が可能です。

以下に、リピート系(CFD)の運用方針とKPIを整理します。

運用方針
  • 想定安値を基準に必要資金を算出
  • 原則としてストップロス(SL)は設定しない
  • 実勢価格が想定安値に接近した場合は、余裕資金を活用して安値水準を引き下げる
  • 建玉の追加設定の条件は、半年ごとの運用方針に基づいて見直す
KPI
  • 月利目標:1.5~2.5%
  • 未使用率:35%以上

まとめ

まとめと言うことで、運用方針およびKPIを整理しておきます。

運用方針
  • 航路を守れ! by ジョン・C・ボーグル
  • KPIの優先順位は、合計の未使用率>>>スワップ系&リピート系の未使用率>>合計の利益率>スワップ系&リピート系の利益率
  • 運用実績が目標値以上になった場合、または未使用率が目標値以下になってしまう場合は追加設定を行わない
KPI
取引方式月利年利未使用率
スワップ系2.0~3.0%24~36%40%以上*
リピート系1.5~2.5%18~30%35%以上
合計1.5~2.5%18~30%40%以上
*注記:スワップ系の未使用率は新興国通貨に対して(USD/JPY、セントラル短資のTRY/JPYに対しては設定しない)

注記:月利および未使用率は集計時点での総資産(口座資産と未実現SWPの合計)に対しての割合と定義しています。

投資は自己責任でお願いします。

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