こんにちは、atabowsです。
現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。
2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。各運用スタイルの投資方針やKPIについては、別のブログで詳しく解説していきます。

というわけで、今回は『25年12月1日~25年12月5日のFX/CFD運用実績』について報告します。
本稿では、以下を目的としています。
- 今週の運用実績を軽く振り返っておきたい
- 運用実績が運用方針やKPI、月次報告に記載された方針に沿っているか確認したい
- 毎週の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌週の運用方針に反映する
FX/CFD投資の詳しい投資方針やKPIについては、以下のリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は以下となります。
運用実績(未使用率・運用益)
それでは、今週の運用実績を振り返っていきましょう。
現在、atabowsが行っている取引は以下の通りです。
| 取引区分 | 取引会社 | 備考 |
|---|---|---|
| スワップ系(新興国) | ヒロセ通商 | ・新興国のスワップ狙い ・TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPY |
| スワップ系(USD) | GMO外貨の外貨ex | ・USDのスワップ狙い ・ゆったりリピート |
| スワップ系(TRY) | セントラル短資 | ・法人口座開設までの暫定取引 ・新興国(TRY/JPY)のスワップ狙い ・ゆったりリピート ・裁量取引 |
| リピート系(FX) | 松井証券 | ・リピート取引(自動&手動) ・USD/JPY |
| リピート系(CFD) | GMO外貨の外貨exCFD | ・リピート取引(手動) ・裁量取引 ・日本225のCFD |
それぞれの役割や狙いは異なりますが、全体として「安定したフロー収益+資産の積み上げ」をめざしています。
未使用率(KPIの達成状況)
まずは、リスク管理の指標である未使用率(総資産に占める未使用証拠金の割合)を確認します。(カッコ内は前月実績)。

- スワップ系*:51.2%(50.4%)
- リピート系:49.2%(50.5%)
- FX:57.2%(57.2%)
- CFD:41.0%(42.9%)
- 合計:49.9%(50.2%)
今週も未使用率はすべての区分でKPIをクリアしています。
*注:スワップ系の未使用率はヒロセ通商での取引分(新興国)のみとなります。外貨exで取引しているUSD/JPY、およびセントラル短資で取引しているTRY/JPYは、ストップロスを設定した取引を行っている関係上、未使用率による管理は行っていません。
運用益
次に、今週の運用益を確認します。(カッコ内は前週実績)。

- スワップ系:61,197円(58,849円)
- 新興国:52,335円(52,335円)
- USD:3,478円(2,515円)
- TRY:5,384円(3,999円)
- リピート系:27,562円(17,163円)
- FX:508円(0円)
- CFD:27,054円(17,163円)
- 合計:88,759円(76,012円)
今週の合計運用益は88,759円となりました。リピート系(FX)をUSD/JPY単独設定に変更しましたが、今週も1回しか決済しませんでした。来週に期待したいです。
今週も目安レンジ(40,000~54,000円*)を上回りました。
*注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額
週間利益推移
最後に、週間利益の推移を確認します。各口座の実績を棒グラフ、直近13週の平均は折れ線で示しています。

短期的には波がありますが、長期的には右肩上がりを目指しているので、平均値の動きにも注目しています。「今週はどうだった?」だけでなく、「この3ヶ月の流れはどうか?」という視点も大切にしています。
ここ最近好調が続いていますが、取引方針にしたがって粛々と運用を続けていきたいと思います。
12月の累計運用益および月利は88,759円、0.8%となりました。今月も上々の出だしです。
口座資産(評価損益・口座清算価値・総資産)
資産の推移は、週次の利益以上に「運用の安定性」や「積み上げの実感」を得るうえで大切な指標です。ここでは、評価損益・口座清算価値・総資産の3項目を確認していきます(カッコ内は前週実績)。

- 評価損益:400万円(393万円)
- 口座清算価:1,328万円(1,328万円)
- 総資産:1,156万円(1,157万円)
評価損益は、為替差益とヒロセ通商の未実現スワップポイントの合計です。今週の為替差益は、173万円(400万円−227万円)となりました。
為替はコントロールできない領域ですが、スワップポイントは日々着実に積み上がっていくもの。
だからこそ、短期の値動きに左右されず淡々と運用を続ける姿勢が大切だと感じています。
注記:総資産とは、口座資産と未実現スワップポイント(SWP)の合計を指します。ヒロセ通商の場合、SWPは毎日口座に反映されるのではなく、ポジションをクローズした場合、もしくはSWP振替を選択した場合にまとめて口座に反映されます。
スワップ収益の見通し
スワップ運用は、時間を味方につけて資産をじっくり育てるスタイルです。
月間の見込み収益について、現状の運用状況を確認していきます。
月間スワップ収益の見込み
直近4週間の平均値をもとに算出した、1ヶ月あたりの想定スワップ収益は以下の通りです(カッコ内は前週実績)。

- ヒロセ通商(新興国):223,740円(223,290円)
- TRY:204,450円(204,450円)
- MXN:12,960円(12,960円)
- ZAR:6,330円(5,880円)
- 外貨ex(USD):13,440円(12,714円)
- セントラル短資(TRY):19,920円(19,020円)
- 合計:257,100円(255,024円)
現時点での、月間スワップ収益の見込みは約25.7万円となります。
運用状態
本編の最後に、運用状態を確認します。
運用状態の定義については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
『週次報告-111』で述べた通り、リピート系のシグナル判定による評価は、取引通貨の見直しおよび設定内容の変更により止めましたので、運用状態は暫定的に未使用率KPIによる判定とします。2026年上半期の取引方針作成時に、改めて運用状態の確認方法について定義付けします。
- 未使用率:合計・スワップ系は40%以上、リピート系(FX・CFD)は共に35%以上とKPIを達成(安定期)
- 以上より、今週の運用状態は『安定期』と判定する
まとめ
最後にまとめとして、今週の総括および翌週の方針です。
運用方針については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
今週の総括
- 運用状態:安定期
- 未使用率:全てKPIをクリア
- スワップ系:51.2%
- リピート系:49.2%
- 合計:49.9%
- 運用益:目安のレンジを上回った
- スワップ系:61,197円
- リピート系:27,562円
- 合計:88,759円
- 12月の累計運用益(月利):88,759円(0.8%)
- 口座資産
- 評価損益:400万円
- 口座清算価:1,328万円
- 総資産:1,156万円
- 月間のスワップ収益見込み:257,100円
翌週の方針
- スワップ系
- (新興国):運用方針のとおり
- (USD/JPY):運用方針のとおり
- (TRY/JPY):運用方針のとおり
- リピート系
- FX:運用方針のとおり
- CFD:運用方針のとおり
おまけ(スワップ系(新興国)積極運用の現在地)
atabowsは、FX/CFDによる取引を長期資産運用の一環として行っています。そのためには、
- 持続可能であること(とにかく退場にならないこと)
- 再現性があること(安定してフロー収入が得られること)
- 充実した取引ができていること(ワクワクする取引手法であること)
がとても重要になってきます。そこで、ここでは様々な切り口で、運用方針の見直しにつながるような検証していきたいと思います。
というわけで、今回のお題は『スワップ系(新興国)積極運用の現在地』としたいと思います。
過去の検証内容は、こちらの巻末に一覧があります。
本テーマは、『週次報告-99』で取り上げたスワップ系(新興国)のTRY/JPY積極運用について、その後の状況を報告するものです。
振り返り
まず最初に、今年に入ってからのスワップ系(新興国)のTRY/JPYに対するアクションを振り返ります。
| No. | 時期 | 建玉情報 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 25年取引開始時 | 409lot@5.29円 | |
| 2 | 5月2日 | 700lot@3.774円 | 損出し実施 |
| 3 | 6月30日 | 1,000lot@3.765円 | |
| 4 | 8月25日~9月15日 | 2,000lot@3.677円 | 積極運用開始 |
| 5 | 10月末 | 25年の獲得SWP*100万円達成 | |
| 6 | ~現時点(11月30日) | 2,350lot@3.668円 | 建玉追加継続中 |
*SWP:スワップポイント
11月30日時点の対象資産および建玉の情報
ヒロセ通商で取引しているスワップ系(新興国)は、TRY/JPYのほかにMXN/JPY、ZAR/JPYも少額ながら取引しています。しかし、MXN/JPYは建玉平均レートにストップロスを設定済みであり、ZAR/JPYも26年初には同様の対策を実施予定です。このため、実質的な必要資金(口座資産)は、全てTRY/JPYの取引に対するものとなります。
これを踏まえ、口座資産およびTRY/JPYの建玉の状況は以下の通りです。
| 項目 | 値 | 計算式/説明 |
|---|---|---|
| 総資産(a) | 3,187,129円 | 預託証拠金額+未実現SWP |
| 建玉数(b) | 2,350lot | |
| 平均レート(c) | 3.668円 | |
| 11月30日時点の実勢レート(d) | 3.641円 | |
| ロスカットレート(e) | 2.408円 | ((c)- (a)÷((b)x 1,000))÷ 0.96 |
| レバレッジ(f) | 2.68倍 | (d)x(b)x 1,000 ÷(a) |
長期投資として新興国通貨、特にTRY/JPYを扱う場合、ロスカットレート2.4円、もしくはレバレッジ2.7倍はやや高い水準かもしれません。しかし、atabowsは以下の「退場回避策」を講じています。
- 損出しを実施することで、建玉の平均レートを下げている
- 『週次報告-99』に記載のとおり、一部の建玉に対しては3.0円でSLを設定済み(26年1月中旬にSL発生時の為替損と獲得SWPがイコールになる見込み(それ以降の取引は全て利益となる))
さらに、1ヶ月で獲得できるSWPを20万円と想定しています。これにより、1ヶ月経過するごとに約0.085円(200,000 ÷ 2,350,000)ほど、ロスカットレートを引き下げることができます。
atabowsの長期展望では、想定安値は2.0円です。この設定で26年4月末まで運用できれば(レートが3.0円を下回らなければ)、ロスカットレートを2.0円とすることができ、それ以降の運用益は別の用途に展開することが可能となります。


