こんにちは、atabowsです。
現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。
2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。各運用スタイルの投資方針やKPIについては、別のブログで詳しく解説していきます。

今回は、2025年の損出しの実施状況について報告します。
FX/CFD投資の詳しい投資方針やKPIについては、以下のリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は以下となります。
損出しとは?
まず前提として、FXの課税ルールについて簡単にまとめておきます。詳細な解説は他サイトに譲りますが、要点は以下の通りです。
- 申告分離課税:税率は一律20.315%(復興特別所得税含む)
- 所得区分:雑所得
- 給与所得者:雑所得が20万円を超えると確定申告が必要
- 給与所得なし:雑所得が38万円を超えると確定申告が必要
- ※利益が少額でも、住民税の申告は原則必要です
- 損益通算:先物取引(日経225先物、商品先物、オプション等)との通算が可能
- 繰越控除:損失は最大3年間繰り越し可能
今回私が実施する「損出し」とは、これらに関連し、「含み損を抱えたポジションを一度決済して損失を確定させ、課税対象となる所得(利益)を減らす」という節税テクニックです。
損出しによる口座状況の変化
- 預託金証拠金額(口座資産)、および預託証拠金額+未実現スワップ(総資産):減少(決済に伴いマイナス分が確定するため)
- 評価損益:増加(含み損が消えるため)
- 有効証拠金額(口座清算価値):変わらない(手数料、買い直しのタイミングによる時価変更分は影響あり)
またこれに伴い、当年の税金の支払い額が減少します。
最終的に投資をやめて全額出金する際の手元資金(口座清算価値)が変わらなければ、この手法による節税効果は有効と判断できます。現在はまだ資産拡大フェーズのため、こまめな節税で資金効率を高めることを優先します。
損出し実施のルール
atabowsは損出しを行うにあたり、以下のマイルールを定めています。
- 実施判断:年間の確定利益(未実現スワップ除く)が20万円以上になる見込みの場合に検討する(必須ではない)
- 実施時期:いつでも可とするが、集計のしやすさから「月初」を推奨
なぜ「20万円以上」で確定申告を目指すのか?
あえて利益を出して確定申告を行う理由は、以下の3点です。
- 住民税申告の手間削減:20万円以下で確定申告不要となっても住民税の申告は別途必要です。確定申告をしてしまえば住民税も自動的に通知されるため、二度手間になりません。
- 将来への備え:将来のxFIRE(サイドFIRE等)実現後は自力での申告が必須となるため、今のうちから慣れておきたい意図があります。
- ふるさと納税の効率化:ワンストップ特例制度の申請書を都度送付する手間(および自治体数制限)を省き、確定申告で一括寄附金控除を受けるためです。
会社員としての年末調整データとFXの損益データを組み合わせることで、確定申告は思っていたよりも簡単に完了できます。この快適さを知ってからは、ふるさと納税もより自由に楽しめるようになりました。
損出し実施の記録
今回実施した損出しの内容は以下の通りです。
今朝(12月1日)、『損出しその2』で報告した通り損出しを実施したのですが、その後も下落傾向が続いていたため、損出しをもう一度実施しました。結果として前回よりも損出しによってより多くの調整をすることができました。
| 実施日 | 取引会社 | 取引銘柄 | 建玉数 | 損出し金額 |
|---|---|---|---|---|
| 25年12月 | GMO外貨 (外貨ex CFD) | 日本225 | 4.7枚 | 47,442円 |
| 合計 | 4.7枚 | 47,442円 |
損出し実施前
まずは、決済前の状態です。


今回は、保有している建玉5.5枚のうち、株価が安値圏にあるうちに購入した長期保有分の0.7枚と裁量取引中の0.1枚を除く4.7枚の建玉を損出しの対象とします。
(全保有建玉の状態)
- 時価評価総額(a):3,229,438円
- 全建玉数(b):5.5枚
- 平均レート(c):47,873.1円
- 評価損益(d):74,945円
- 未使用率(e):40.7%
(損出し対象建玉の状態)
- 損出し対象枚数(h):4.7枚
- 損出し対象の平均レート(i):51,126円
- 損出し金額(j):▲47,442円
損出し実施後
損出し決済直後の状態です(カッコ内は実施前との差)。


- 時価評価総額(a’):3,228,011円(▲1,427円)
- 全建玉数(b’):0.8枚(▲4.7枚)
- 平均レート(c’):34,337.6円(▲13,535.5円)
- 評価損益(d’):120,680円(k:+45,735円)
買い直し後
決済した建玉および追加分、計4.7枚を買い直しました(カッコ内は実施前との差)。


- 時価評価総額(a”):3,227,735円(▲1,703円)
- 全建玉数(b”):5.5枚(±0枚)
- 平均レート(c”):46,981.8円(▲891.3円)
- 評価損益(d”):120,193円(+45,248円)
- 未使用率(e”):40.5%(▲0.2%)
- 想定安値(f”):34,000円(±0円)
- 必要金額(g”):1,849,803円
損出し履歴
これまでの損出し実施履歴です。
| 実施日 | 取引会社 | 取引通貨 | Lot数 | 損出し金額 |
|---|---|---|---|---|
| 23年6月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 0.9万 | 212,412円 |
| 23年12月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 2.3万 | 451,106円 |
| 2023年計 | 663,518円 | |||
| 24年6月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 2.2万 | 235,600円 |
| 24年8月 | 松井証券 | 米ドル/スイス他 | 1.6万 | 82,109円 |
| 24年8月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 2.0万 | 144,961円 |
| 24年11月 | 松井証券 | クロス円 | 3.6万 | 121,223円 |
| 24年12月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 2.5万 | 104,612円 |
| 2024年計 | 688,505円 | |||
| 25年5月 | ヒロセ通商 | TRY/JPY | 62.9万 | 8,954円 |
| 25年12月 | 外貨ex(CFD) | 日本225 | 2.8枚 | 33,354円 |
| 25年12月 | 外貨ex(CFD) | 日本225 | 4.7枚 | 47,442円 |
| 2025年計 | 89,750円 | |||
| 累計 | 1,441,773円 |
最後にひと言
12月1日の朝イチで損出しを実施しましたが、その後に株価が下落したため、第2弾の損出しを実施しました。
今年の利益は十分稼げましたので、今後も損出しのチャンスがあれば実施して、今年の課税対象額を下げること、利益を来年に繰り越すことを図りたいと思います。
投資は自己責任でお願いします。


