こんにちは、atabowsです。
現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。
2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。各運用スタイルの投資方針やKPIについては、別のブログで詳しく解説していきます。

今回は、25年10月20日~25年10月24日のFX/CFD運用実績について報告します。
本稿では、以下を目的としています。
- 今週の運用実績を軽く振り返っておきたい
- 運用実績が運用方針やKPI、月次報告に記載された方針に沿っているか確認したい
- 毎週の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌週の運用方針に反映する
FX/CFD投資の詳しい投資方針やKPIについては、以下のリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は以下となります。
運用実績(未使用率・運用益)
それでは、今週の運用実績を振り返っていきましょう。
現在、atabowsが行っている取引は以下の通りです。
- スワップ系(新興国):TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPY(ヒロセ通商)
- スワップ系(USD):USD/JPY(GMO外貨の外貨ex)
- スワップ系(TRY):TRY/JPY(セントラル短資)
- リピート系(FX):USD/JPY他主要6通貨+MXN/JPY(松井証券)
- リピート系(CFD):日本225のCFD(GMO外貨の外貨exCFD)
それぞれの役割や狙いは異なりますが、全体として「安定したフロー収益+資産の積み上げ」をめざしています。
まずは未使用率の確認です(カッコ内は前週実績)。

- スワップ系:53.2%(54.4%)
- リピート系:41.9%(41.8%)
- FX:36.3%(36.2%)
- CFD:48.1%(48.1%)
- 合計:45.4%(45.7%)
今週も未使用率はすべての区分でKPIをクリアしています。
注:スワップ系の未使用率はヒロセ通商での取引分(新興国)のみとなります。外貨exで取引しているUSD/JPY、およびセントラル短資で取引しているTRY/JPYは、ストップロスを設定した取引を行っている関係上、未使用率による管理は行っていません。
次に運用益を確認します(カッコ内は先週実績)。

- スワップ系:70,005円(57,140円)
- 新興国:57,355円(47,415円)
- USD:8,507円(3,449円)
- TRY:4,143円(6,546円)
- リピート系:10,191円(11,822円)
- FX:7,191円(3,347円)
- CFD:3,000円(8,485円)
- 合計:80,196円(69,242円)
今週の合計運用益は80,196円。過去3番目の高記録で、目安レンジ(39,000~52,000円*)も大きく上回りました。
*注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額
以下のグラフでは、取引口座ごとの週間利益の推移を棒グラフで、直近13週の平均を折れ線で示しています。

短期的には波がありますが、長期的には右肩上がりを目指しているので、平均値の動きにも注目しています。「今週はどうだった?」だけでなく、「この3ヶ月の流れはどうか?」という視点も大切にしています。
ここ最近好調が続いていますが、取引方針にしたがって粛々と運用を続けていきたいと思います。
口座資産(評価損益・口座清算価値・総資産)
資産の推移は、週次の利益以上に「運用の安定性」や「積み上げの実感」を得るうえで大切な指標です。ここでは、評価損益・口座清算価値・総資産の3項目を確認していきます(カッコ内は前週実績)。

- 評価損益:342万円(309万円)
- 口座清算価:1,257万円(1,219万円)
- 総資産:1,112万円(1,101万円)
評価損益は、為替差益とヒロセ通商の未実現スワップポイントの合計です。今週の為替差益は、145万円(342万円−197万円)となりました。
為替はコントロールできない領域ですが、スワップポイントは日々着実に積み上がっていくもの。
だからこそ、短期の値動きに左右されず淡々と運用を続ける姿勢が大切だと感じています。
注記:総資産とは、口座資産と未実現スワップポイント(SWP)の合計を指します。ヒロセ通商の場合、SWPは毎日口座に反映されるのではなく、ポジションをクローズした場合、もしくはSWP振替を選択した場合にまとめて口座に反映されます。
リピート系/安定性の確認
2024年以降の運用利回りを見ると、リピート系の利回りはスワップ系より低い傾向にあります。このため、リピート系の運用利回り向上に向けた考察を進めていきます。
ここで、リピート系投資において運用益を上げるための要素としては、以下の3点がポイントとなります。
- ボラティリティ:相場次第につき自分ではコントロール不可
- 取引単位数量:運用資金に依存、かつ未使用率KPIを守る必要があるため自分ではコントロール不可
- 設定レンジの中心付近を維持:安定性が向上し、投資資金の最適な配分の目安となる。追加の投資先についてはある程度コントロール可
この中で、特に意識しているのが#3の「設定レンジの中心付近を維持」。
為替や株価が設定レンジの中心に近いほど、リピート系の利益が安定しやすくなります。
このため、リピート系の各取引において為替レート/日経225の株価の状態を5段階評価(シグナル判定)で確認します。
なお、各取引の評価基準は以下の通りです。
| 評価 | FX | CFD |
| 5 | レンジの中心50%内 | レンジの中心50%内 |
| 4 | レンジの中心75%内 | レンジの中心75%内 |
| 3 | レンジ内 | レンジ内 |
| 2 | レンジ上抜け | レンジ上抜け |
| 1 | レンジ下抜け | レンジ下抜け |
それでは、今週の状況を見てみましょう(カッコ内は前週の判定)。

- 評価1:なし(なし)
- 評価2:EUR/JPY(日経225)
- 評価3:GBP/JPY、日経225(EUR/JPY、GBP/JPY)
- 評価4:なし(なし)
- 評価5:上記以外
為替が円安方向に進み、EUR/JPYの実勢レートが設定レンジを外れてしまいました。GBP/JPYもレンジ圏外直近かですので。週末に今後の方針を検討したいと思います。
スワップ収益の見通し
スワップ運用は、時間を味方につけて資産をじっくり育てるスタイルです。
月間の見込み収益について、現状の運用状況を確認していきます。
月間スワップ収益の見込み
直近4週間の平均値をもとに算出した、1ヶ月あたりの想定スワップ収益は以下の通りです(カッコ内は前週実績)。

- ヒロセ通商(新興国):210,780円(186,090円)
- TRY:191,400円(167,700円)
- MXN:13,500円(12,960円)
- ZAR:5,880円(5,430円)
- 外貨ex(USD):13,950円(14,208円)
- セントラル短資(TRY):16,890円(15,420円)
- 合計:241,620円(215,718円)
現時点での、月間スワップ収益の見込みは約24.1万円となります。
スワップ系の総資産額 485万円に対し、月利換算のスワップ率は5.0%に達しています(目標KPI:2.0〜3.0%)。
また、全体の投資金額 1,112万円に対しても2.2%の収益率を確保できており、仮にリピート系が全く約定しなかった場合でも、全体KPI(1.5〜2.5%)をクリアできる水準です。
atabowsは、xFIRE達成に向けて「月間30万円の運用益獲得」をひとつの目標としています。
このうち、スワップ系で25万円を安定的に確保できれば、リピート系で月5万円以上の収益が見込めるため、積極的な資産拡大フェーズは一旦完了と判断することができます。
今後は、安定性と再現性を重視した「守りの運用フェーズ」へと移行するタイミングかもしれません。
この方針転換は今後の検討項目として位置づけ、相場環境や資産状況に応じて柔軟に戦略を見直していく予定です。
運用状態
本編の最後に、未使用率とリピート系の為替レート/日経225のシグナル判定を総合的に判断し、運用状態を確認します。
運用状態の定義については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
- 未使用率:合計・スワップ系は40%以上、リピート系(FX・CFD)は共に35%以上とKPIを達成(安定期)
- リピート系:EUR/JPYは評価2、GBP/JPY、日経225は評価3、それ以外は評価4以上(要対策期)
- 以上より、今週の運用状態は『要対策期』と判定する
まとめ
最後にまとめとして、今週の総括および翌週の方針です。
運用方針については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
今週の総括
- 運用状態:要対策期
- 未使用率:全てKPIをクリア
- スワップ系:53.2%(新興国)
- リピート系:41.9%(FX:36.3%・CFD:48.1%)
- 合計:45.4%
- 運用益:目安のレンジを上回った
- スワップ系:70,005円(新興国:57,355円、USD/JPY:8,507円、TRY:4,143円)
- リピート系:10,191円(FX:7,191円・CFD:3,000円)
- 合計:80,196円
- シグナル判定:EUR/JPYは評価2、GBP/JPY、日経225は評価3、それ以外は評価4以上
- 10月の累計運用益:287,120円
翌週の方針
- スワップ系:
- (新興国):運用方針のとおり
- (USD/JPY):運用方針のとおり
- (TRY/JPY):運用方針のとおり
- リピート系:
- FX:設定レンジの見直しを実施する
- CFD:運用方針のとおり
おまけ(xFIRE時におけるスワップ系(新興国)の設定)
atabowsは、FX/CFDによる取引を長期資産運用の一環として行っています。そのためには、
- 持続可能であること(とにかく退場にならないこと)
- 再現性があること(安定してフロー収入が得られること)
- 充実した取引ができていること(ワクワクする取引手法であること)
がとても重要になってきます。そこで、ここでは様々な切り口で、運用方針の見直しにつながるような検証していきたいと思います。
というわけで、今回のお題は『xFIRE時におけるスワップ系(新興国)の設定』としたいと思います。
過去の検証内容は、こちらの巻末に一覧があります。
背 景
先週のブログ『週次報告-107』では、xFIRE後の資産ポートフォリオを整理しました。その中で、スワップ系(新興国)に関しては積極運用を行っていることもあり、リスクの全体像が見えづらい状況でした。そこで今回は、スワップ系(新興国)の設定内容について改めて検討を行います。
xFIRE時の資産ポートフォリオ
先週の振り返りとして、atabowsが想定するxFIRE時の資産ポートフォリオは以下の通りです。

また、スワップ系(新興国)に対する設定内容は以下のように整理していました。
- 資本金額:150万円(目安)
- 最終的な資産調整はこの区分で行う予定
- 期待収益:10万円(月利6.7%)
- 2025年10月19日時点のスワップ予定利率と同水準であり、実現可能と判断
- ただし、現在は『週次報告-99』で報告した対策を継続中であり、その運用が維持されることが前提条件
この前提を踏まえて、設定内容の妥当性を検討していきます。尚、本検討は新興国通貨による取引のうち、TRY/JPYに絞って検討していきます。MXN/JPY、ZAR/JPYの収益は余裕分として試算対象外とします(MXN/JPY、ZAR/JPYは25年9月実績で約1.9万円の収益)。
検討内容
2025年10月25日時点の運用状況を、通常運用と積極運用に分けて整理します。前提条件は以下の通りです。
建玉のNo.が中途半端な値から始まっていますが、これ以前の建玉は損出しもしくはLotの取りまとめにより、既に償還されています。お世話になりました。
- xFIRE開始予定:2026年4月1日(あと158日!!)
- スワップポイント(SWP)は出金せず、建玉平均レートの引き下げに活用
- xFIRE後の未使用率KPI:30%
(通常運用部分)

*必要金額は想定安値2.5円、未使用金(未使用率30%)を考慮した金額
**単位SWP:2.5円/日/Lot
- 2025年10月25日時点
- 建玉平均レート:3.588円@1,150Lot
- 必要金額:約195万円
- 26年3月末時点(SWP考慮後)
- 想定獲得SWP:628,190円(レートに換算すると0.546円の値下げ効果あり)
- 実質建玉平均レート:3.042円(3.588円 – 0.546円)
- 実質必要金額:約130万円(1,952,071円 – 628,190円)⇒ 資本金150万円で運用可能
- 期待収益10万円に対し、通常運用部分の期待収益は86,250円 ⇒ 月15,000円不足
- この不足分は積極運用分で補う
(積極運用分)

- 2025年10月25日時点
- 建玉平均レート:3.759円@1,050Lot
- 必要金額:なし(SL3.0円設定により最大損失額を確定済)
- 26年3月末時点(SWP考慮後)
- 想定獲得SWP:979,420円(レートに換算すると0.933円の値下げ効果あり)
- 実質建玉平均レート:2.827円(3.759円 – 0.933円)
- SL3.0円に達しても、2026年1月末時点での運用益はプラスで収束する見込み
- 通常運用の不足分(月15,000円)を補うため、200Lot(No.49)を残す
- xFIRE後の資産運用額150万円に対し、約100万円を出金予定(10月22日時点の出金可能額:31.5万円)。この部分を積極運用分の建玉数を調整することで捻出する
この設定であれば、無理のない運用が可能と判断しています。年末には再度最新状況を分析予定ですが、積極運用分の200Lotは、通常運用の積み増しによって不要になる可能性もあります。
投資は自己責任でお願いします。
