【FX/CFD投資 週次報告-105】25年9月29日~10月3日の運用実績

FX

こんにちは、atabowsです。

現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。

2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。各運用スタイルの投資方針やKPIについては、別のブログで詳しく解説していきます。

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今回は、25年9月29日~25年10月3日FX/CFD運用実績について報告します。

本稿では、以下を目的としています。

  • 今週の運用実績を軽く振り返っておきたい
  • 運用実績が運用方針やKPI、月次報告に記載された方針に沿っているか確認したい
  • 毎週の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌週の運用方針に反映する

FX/CFD投資の詳しい投資方針やKPIについては、以下のリンクを参照してください。

それでは、本稿の目次は以下となります。

  1. 運用実績(未使用率・運用益)
  2. 口座資産(評価損益・口座清算価値・総資産)
  3. リピート系/安定性の確認
  4. 運用状態
  5. スワップポイント
  6. まとめ
  7. おまけ(損出しのポテンシャルに関する検証)

運用実績(未使用率・運用益)

それでは、今週の運用実績を振り返っていきましょう。

現在、atabowsが行っている取引は以下の通りです。

  • スワップ系(新興国):TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPY(ヒロセ通商
  • スワップ系(USD):USD/JPY(GMO外貨の外貨ex
  • スワップ系(TRY):TRY/JPY(セントラル短資
  • リピート系(FX):USD/JPY他主要6通貨+MXN/JPY(松井証券
  • リピート系(CFD):日本225のCFD(GMO外貨の外貨exCFD

それぞれの役割や狙いは異なりますが、全体として「安定したフロー収益+資産の積み上げ」をめざしています。

まずは未使用率の確認です(カッコ内は前週実績)。

  • スワップ系:55.0%(56.5%)
  • リピート系:40.9%(40.9%)
    • FX:37.3%(37.3%)
    • CFD:44.9%(44.8%)
  • 合計:45.2%(45.6%

今週も未使用率はすべての区分でKPIをクリアしています。

注:スワップ系の未使用率はヒロセ通商での取引分(新興国)のみとなります。外貨exで取引しているUSD/JPY、およびセントラル短資で取引しているTRY/JPYは、ストップロスを設定した取引を行っている関係上、未使用率による管理は行っていません。

次に運用益を確認します(カッコ内は先週実績)。

  • スワップ系:51,031円(42,548円)
    • 新興国:44,019円(38,561円)
    • USD:3,679円(3,144円)
    • TRY:3,333円(782円)
  • リピート系:5,071円(5,691円)
    • FX:521円(4,192円)
    • CFD:4,550円(1,499円)
  • 合計:56,102円(48,239円)

今週の合計運用益は56,102円となり、目安レンジ(38,000~50,000円*)を上回る結果となりました。

*注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額

以下のグラフでは、取引口座ごとの週間利益の推移を棒グラフで、直近13週の平均を折れ線で示しています。

短期的には波がありますが、長期的には右肩上がりを目指しているので、平均値の動きにも注目しています。「今週はどうだった?」だけでなく、「この3ヶ月の流れはどうか?」という視点も大切ですね。

口座資産(評価損益・口座清算価値・総資産)

資産の推移は、週次の利益以上に「運用の安定性」や「積み上げの実感」を得るうえで大切な指標です。評価損益・口座清算価値・総資産の3つを確認していきます(カッコ内は前週実績)。

  • 評価損益:289万円(290万円)
  • 口座清算価:1,188万円(1,186万円)
  • 総資産:1,081万円(1,074万円)

評価損益は、為替差益とヒロセ通商の未実現スワップポイントの合計です。今週の為替差益は、107万円(289万円−182万円)となります。

為替はコントロールできない領域ですが、スワップポイントは日々着実に積み上がっていくもの。
だからこそ、短期の値動きに左右されず淡々と運用を続ける姿勢が大切だと感じています。

注記:総資産とは、口座資産と未実現スワップポイント(SWP)の合計を指します。ヒロセ通商の場合、SWPは毎日口座に反映されるのではなく、ポジションをクローズした場合、もしくはSWP振替を選択した場合にまとめて口座に反映されます。

リピート系/安定性の確認

2024年以降の運用利回りを見ると、リピート系の利回りはスワップ系より低い傾向にあります。このため、リピート系の運用利回り向上に向けた考察を進めます。

ここで、リピート系投資において運用益を上げるための要素としては、以下の3点がポイントとなります。

  1. ボラティリティ:相場次第につき自分ではコントロール不可
  2. 取引単位数量:運用資金に依存、かつ未使用率KPIを守る必要があるため自分ではコントロール不可
  3. 設定レンジの中心付近を維持:安定性が向上し、投資資金の最適な配分の目安となる。追加の投資先についてはある程度コントロール可

この中で、特に意識しているのが#3の「設定レンジの中心付近を維持」。
為替や株価が設定レンジの中心に近いほど、リピート系の利益が安定しやすくなります。

このため、リピート系の各取引において為替レート/日経225の株価の状態を5段階評価(シグナル判定)で確認します。

なお、各取引の評価基準は以下の通りです。

評価FXCFD
5レンジの中心50%内レンジの中心50%内
4レンジの中心75%内レンジの中心75%内
3レンジ内レンジ内
2レンジ上抜けレンジ上抜け
1レンジ下抜けレンジ下抜け

それでは、今週の状況を見てみましょう(カッコ内は前週の判定)。

  • 評価1:なし(なし)
  • 評価2:日経225(なし)
  • 評価3:なし(EUR/JPY、日経225)
  • 評価4:EUR/JPY(なし)
  • 評価5:上記以外

日経225は、9月19日に史上最高値の45,853円を記録した際にレンジを追加しましたが、完全には追従できず、再び上抜けしてしまいました。

現在の設定下限は33,900円。今後は下値を切り上げつつ、未使用率KPIを守りながら上値方向のレンジ追加を検討していきます。

スワップポイント

スワップ運用は、時間を味方につけてじっくり資産を育てるスタイル。
月間の見込み収益と通貨ごとの単位スワップを整理しながら、現状を確認していきます。

月間獲得スワップ収益の見込み

まずは、直近4週間の平均値をもとに算出した、1ヶ月あたりの想定スワップ収益です(カッコ内は前週実績)。

  • ヒロセ通商(新興国):195,780円(202,080円)
    • TRY:176,400円(182,700円)
    • MXN:135,500円(13,500円)
    • ZAR:5,880円(5,880円)
  • 外貨ex(USD):16,116円(16,470円)
  • セントラル短資(TRY):16,020円(16,320円)
  • 合計:227,916円(234,870円)

現時点では、月間スワップ収益の見込みは約22.8万円。目標の25万円には届いていませんが、安定的にこの水準を維持できれば、運用フェーズとしては十分合格点です。

単位通貨あたりのスワップポイント

次に、通貨ごとの1日あたりスワップポイントを確認します。外貨exのUSD/JPYは100通貨単位、それ以外の通貨は1,000通貨単位での比較です。

2025年平均および4週平均の1日あたりのスワップポイントは下記となります(カッコ内は前週実績)。

  • ヒロセ(TRY):3.5円 / 2.9円
  • ヒロセ(MXN):1.7円 / 1.5円
  • ヒロセ(ZAR):1.4円 / 1.3円
  • 外貨ex(USD):1.6円 / 1.6円
  • セントラル(TRY):3.4円 / 3.3円

セントラル短資のTRY/JPYは、2025年6月から集計を開始しているため、年平均といっても実質は3ヶ月平均。そのため、直近の平均値との乖離はほぼありません。

一方、その他の通貨は軒並み年平均を下回っています。これは、対象国の金利引き下げにより、日本との金利差が縮小している影響です。今後もこの傾向が続く可能性があるため、建玉数の調整が必要になってくるかもしれません。

とはいえ、atabowsは月間30万円の運用益獲得を目標としているなかで、スワップ系で25万円を確保できていれば、リピート系でも月5万円以上の収益が見込めるため、積極的な資産拡大フェーズは一旦完了と判断できます。

今後は、安定性を重視した運用フェーズへと移行するタイミングかもしれません。この方針転換については、今後の検討項目として位置づけ、必要に応じて戦略を柔軟に見直していきたいと思います。

運用状態

本編の最後に、未使用率とリピート系の為替レート/日経225のシグナル判定を総合的に判断し、運用状態を確認します。

運用状態の定義については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。

運用状態
  • 未使用率:合計・スワップ系は40%以上、リピート系(FX・CFD)は共に35%以上とKPIを達成(安定期)
  • リピート系:日経225のシグナル判定は評価2、EUR/JPYは評価3、それ以外は評価4以上(要対策期)
  • 以上より、今週の運用状態は『要対策期』と判定する

まとめ

最後にまとめとして、今週の総括および翌週の方針です。

運用方針については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。

今週の総括

  • 運用状態:要対策期
  • 未使用率:全てKPIをクリア
    • スワップ系:55.0%(新興国)
    • リピート系:40.9%(FX:37.3%・CFD:44.9%)
    • 合計:45.2%
  • 運用益:目安のレンジを上回った
    • スワップ系:51,031円(新興国:44,019円、USD/JPY:3,679円、TRY:3,333円)
    • リピート系:5,071円(FX:521円・CFD:4,550円)
    • 合計:56,102円
  • シグナル判定:日経225は評価2、EUR/JPYは評価3、それ以外は評価4以上
  • 10月の累計運用益:41,572円

翌週の方針

  • スワップ系:
    • (新興国):運用方針のとおり
    • (USD/JPY):運用方針のとおり
    • (TRY/JPY):運用方針のとおり
  • リピート系:
    • FX:運用方針のとおり。
    • CFD:レンジ設定の見直しを検討する

atabowsは、FX/CFDによる取引を長期資産運用の一環として行っています。そのためには、

  1. 持続可能であること(とにかく退場にならないこと)
  2. 再現性があること(安定してフロー収入が得られること)
  3. 充実した取引ができていること(ワクワクする取引手法であること)

がとても重要になってきます。そこで、ここでは様々な切り口で、運用方針の見直しにつながるような検証していきたいと思います。

というわけで、今回のお題は『損出しのポテンシャルに関する検証』としたいと思います。

過去の検証内容は、こちらの巻末に一覧があります。

背 景

資産運用を長く続けるうえで、「損出し」はとても重要なテクニックです。利益を確定するだけでなく、税金との付き合い方を見直すきっかけにもなります。

今回は、現時点での損出しの余地と、年末に向けた対応方針を整理してみました。同様の検証は『週次報告-82』でも行っており、今回はそのアップデートとなります。

課税対象額の試算

まず。現時点の利益をもとに年間の課税対象額を試算します。

なお、atabowsが行っている取引の中で、ヒロセ通商で実施しているスワップ系(新興国)、及び外貨exのリピート系(FX)で獲得するスワップポイント、更に外貨exのリピート系(CFD)の価格調整額については、建玉を決済するまでは口座に振り込まれないため、課税対象とはなりません。

10月4日時点の課税対象利益額は以下の通りです。

  1. スワップ系(新興国):0円(ヒロセ通商)
  2. スワップ系(USD):205,928円
  3. スワップ系(TRY):33,875円
  4. リピート系(FX):273,956円
  5. リピート系(CFD):330,236円
  6. 合計:841,619円

これを年間の見通しに換算すると、1,113,011円(841,619円 x 276日/365日)となります。

さらに、1月にセントラル短資で手仕舞した一時的な確定益271,820円を加えると、年末時点の想定課税対象額は1,384,841円となります。FX/CFDの利益に対する税率20.315%を適用すると、税額は281,328円となります。

これを回避(実際には先送り)するために損出しを行いますが、atabowsは確定利益20万円以上を出して確定申告行う方針のため、損出し許容額は約120万円となります。

損出し対象額の確認

次に、10月4日時点での損出し対象額(評価損)と対応方針を整理します。

  1. スワップ系(新興国):ポジション損益(為替差損益)と未実現スワップポイントの合計は全建玉が評価益(プラス)のため、損出し対象なし
  2. スワップ系(USD):対象は追加建玉分の12,000通貨分で、評価損額は83,174円。損出し後は同数の建玉を再構築(決済値は元設定と同じ)
  3. スワップ系(TRY):セントラル短資ではスワップポイントが原則毎日口座に振り込まれるため、評価損益(為替差損益)のみが対象。評価損額は19,040円。損出し後は同数を再構築(平均レートの引き下げ効果あり)
  4. リピート系(FX):レンジ内設定の内、上値の設定解除をした分が対象。対象額は10,000円。損出し後は同数を再構築(決済値は元設定と同じ)
  5. リピート系(CFD):10月4日時点で含み損を抱えた建玉がないため、損出し対象なし
  6. 合計:約110,000円

過去に累計136万円の損出しを行ってきた結果、建玉の平均レートが下がっているため、今回は対象額が少なめです。
それでも、しっかりと損出し&再構築を行うことで、今後の運用効率は確実に高まります。

損出しのタイミング

最後に、損出しのタイミングについて。

為替や株価の動きは読めませんが、損出しのタイミングは選べます。
経験上、月途中での実施はスワップや利益の管理が煩雑になるため、月初(11月3日・12月1日)での実施が理想的です。

今年はすでに5月に一度実施済み。残りも計画的に進めていきます。

投資は自己責任でお願いします。

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