こんにちは、atabowsです。
現在、atabowsは高リスク資産投資のカテゴリーにて、FXのスワップ運用とFX・CFDのリピート運用を行っています。
2006年にFXを始めてから十数年が経ち、試行錯誤の末2022年から現在のスタイルに落ち着きました。各運用スタイルの投資方針やKPIについては、別のブログで詳しく解説していきます。

今回は、25年9月15日~25年9月19日のFX/CFD運用実績について報告します。
本稿では、以下を目的としています。
- 今週の運用実績を軽く振り返っておきたい
- 運用実績が運用方針やKPI、月次報告に記載された方針に沿っているか確認したい
- 毎週の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌週の運用方針に反映する
FX/CFD投資の詳しい投資方針やKPIについては、以下のリンクを参照してください。
それでは、本稿の目次は以下となります。
運用実績(未使用率・運用益)
それでは、今週の運用実績を振り返っていきましょう。
現在、atabowsが行っている取引は以下の通りです。
- スワップ系(新興国):TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPY(ヒロセ通商)
- スワップ系(USD):USD/JPY(GMO外貨の外貨ex)
- スワップ系(TRY):TRY/JPY(セントラル短資)
- リピート系(FX):USD/JPY他主要6通貨+MXN/JPY(松井証券)
- リピート系(CFD):日本225のCFD(GMO外貨の外貨exCFD)
まずは未使用率の確認です(カッコ内は前週実績)。

- スワップ系:58.0%(49.7%)
- リピート系:40.4%(40.0%)
- FX:36.7%(36.7%)
- CFD:44.5%(43.6%)
- 合計:45.7%(42.9%)
全ての区分において、KPIで定めた未使用率をクリアしています。
注:スワップ系の未使用率はヒロセ通商での取引分(新興国)のみとなります。外貨exで取引しているUSD/JPY、およびセントラル短資で取引しているTRY/JPYは、ストップロスを設定した取引を行っている関係上、未使用率による管理は行っていません。
次に運用益を確認します(カッコ内は先週実績)。

- スワップ系:61,323円(52,151円)
- 新興国:53,720円(44,415円)
- USD:4,353円(3,891円)
- TRY:3,250円(3,845円)
- リピート系:10,460円(21,935円)
- FX:3,548円(4,947円)
- CFD:6,912円(16,988円)
- 合計:71,783円(74,086円)
今週のスワップ系とリピート系の合計運用益は71,783円となり、過去3番目の好成績でした。
なお、今週は多くの通貨でスワップポイントが8日分付与された影響もあり、来週はその分の調整が入る見込みです。
全体としては、今週も週間利益の目安である36,000~50,000円*のレンジを上回る結果となりました。
一方で、リピート系(FX)は相場のボラティリティが低く、運用益も低調です。
このままでは9月も月利目標(1.5~2.0%)を大きく下回る可能性が高いため、資金効率の改善を図ります。
具体的には、現在の「先進国6通貨+MXN」から取引通貨を絞り、新規・約定値幅をゆったりめに設定した運用スタイルへの移行を検討しています。
*注記:運用益合計の目安は総資産に対して月利1.5~2.0%を週ベースに換算した金額
取引口座別の週間利益の推移を棒グラフに、直近3ヶ月(13週)の平均を折れ線グラフで表します。

直近3ヶ月(13週)の平均に関しては、短期的には上下動(好不調)を繰り返しながらも、長期的には右肩上がりになることを想定しています。
口座資産(評価損益・口座清算価値・総資産)
評価損益・口座清算価値・総資産について確認します。こちらはある程度長いスパンで確認したいので、2025年初時点との比較を行います(カッコ内は前週実績)。

- 評価損益:268万円(260万円)
- 口座清算価:1,164万円(1,144万円)
- 総資産:1,070万円(1,053万円)
評価損益は、各取引口座の為替差益とヒロセ通商の未実現スワップポイントの合計金額となります。集計時点における未実現スワップポイントは、174万円でしたので、為替差益は94万円(268万円-174万円)となりました。
為替はコントロールできないため、為替差益がマイナスになる時期もあります。但し、スワップポイントは着実に積み上がりますので、投資方針に従いながら淡々と運用を継続していきます。
注記:総資産とは、口座資産と未実現スワップポイント(SWP)の合計を指します。ヒロセ通商の場合、SWPは毎日口座に反映されるのではなく、ポジションをクローズした場合、もしくはSWP振替を選択した場合にまとめて口座に反映されます。
リピート系/安定性の確認
2024年以降の運用利回りを見ると、リピート系の利回りはスワップ系より低い傾向にあります。このため、リピート系の運用利回り向上に向けた考察を進めます。
ここで、リピート系投資において運用益を上げるための要素としては、以下の3点がポイントとなります。
- ボラティリティ:相場次第につき自分ではコントロール不可
- 取引単位数量:運用資金に依存、かつ未使用率KPIを守る必要があるため自分ではコントロール不可
- 設定レンジの中心付近を維持:安定性が向上し、投資資金の最適な配分の目安となる。追加の投資先についてはある程度コントロール可
ということで、#3の安定性を向上させることで、運用のブレを抑え長期的な利益確保につなげられると考えます。このため、リピート系の各取引において為替レート/日経225の株価の状態を5段階評価(シグナル判定)で確認します。
なお、各取引の評価基準は以下の通りです。
評価 | FX | CFD |
5 | レンジの中心50%内 | レンジの中心50%内 |
4 | レンジの中心75%内 | レンジの中心75%内 |
3 | レンジ内 | レンジ内 |
2 | レンジ上抜け | レンジ上抜け |
1 | レンジ下抜け | レンジ下抜け |
それでは、今週の状況を見てみましょう(カッコ内は前週の判定)。

- 評価1:なし(なし)
- 評価2:日経225(なし)
- 評価3:なし(日経225)
- 評価4: EUR/JPY(EUR/JPY)
- 評価5:上記以外
日経225は9月19日に史上最高値の45,763円を記録し、設定していたレンジを上抜けました。わずか2週間前に上値方向のレンジを追加したばかりですが、取引ルールを守りつつ、さらに追従するかどうかを週末に検討したいと思います。
一方、為替(USD/JPY)については、為替王さんの秘伝チャートで下落シグナルが点灯したものの、その後は再びレンジ内に戻ってしまいました。毎週のように「そろそろ動きそう」と言っていますが(笑)、今回は本当にどちらかに抜けそうな気配を感じています。
運用状態
本編の最後に、未使用率とリピート系の為替レート/日経225のシグナル判定を総合的に判断し、運用状態を確認します。
運用状態の定義については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
- 未使用率:合計・スワップ系は40%以上、リピート系(FX・CFD)は共に35%以上とKPIを達成(安定期)
- リピート系:日経225のシグナル判定は評価2、それ以外は評価4以上(要対策期)
- 以上により、今週の運用状態は要対策期である
まとめ
最後にまとめとして、今週の総括および翌週の方針です。
運用方針については、2025年下半期(7~12月)の運用方針を参照してください。
今週の総括
- 運用状態:要対策期
- 未使用率:全てKPIをクリア
- スワップ系:58.0%(新興国)
- リピート系:40.4%(FX:36.7%・CFD:44.5%)
- 合計:45.7%
- 運用益:目安のレンジを上回った
- スワップ系:61,323円(新興国:53,720円、USD/JPY:4,353円、TRY:3,250円)
- リピート系:10,460円(FX:3,548円・CFD:6,912円)
- 合計:71,783円
- シグナル判定:日経225は評価2、それ以外は評価4以上
- 9月の累計運用益:203,132円
翌週の方針
- スワップ系:
- (新興国):運用方針のとおり
- (USD/JPY):運用方針のとおり
- (TRY/JPY):運用方針のとおり
- リピート系:
- FX:取引通貨・設定内容の見直しを行う
- CFD:運用方針のとおり。設定レンジを検討する
おまけ(スワップ運用の次なる一手:セントラル短資での試験的アプローチ)
atabowsは、FX/CFDによる取引を長期資産運用の一環として行っています。そのためには、
- 持続可能であること(とにかく退場にならないこと)
- 再現性があること(安定してフロー収入が得られること)
- 充実した取引ができていること(ワクワクする取引手法であること)
がとても重要になってきます。そこで、ここでは様々な切り口で、運用方針の見直しにつながるような検証していきたいと思います。
というわけで、今回のお題は『スワップ運用の次なる一手:セントラル短資での試験的アプローチ』としたいと思います。
過去の検証内容は、こちらの巻末に一覧があります。
はじめに
現在、セントラル短資の口座では、スワップ系(TRY/JPY)を中心に運用しています。

8月の月利は4.9%と好調でしたが、収益構造がスワップポイントに大きく依存している点は懸念材料です。今後、二国間の金利差が縮小することでスワップポイントが低下する可能性もあるため、別の手法を取り入れる必要性を感じています。
そこで今回は、練習も兼ねて以下の2種類の取引手法を試してみることにしました。
なお、資金は先日振り込まれた海外出張手当から10万円を拠出。現時点ではトライアル段階のため、新たなカテゴリーは設けず、スワップ系(TRY/JPY)の一部として集計します。今後、一本立ちできると判断した時点で、独立したカテゴリーとして扱う予定です。
試験的に導入する取引手法
(1)ゆったりリピート取引
スワップ系(USD/JPY)でも採用している手法で、新規・決済の値幅を広めに設定。
約定時の利益を大きく取りつつ、約定までのスワップポイントも獲得します。
- 取引通貨:USD/JPY
- 新規/決済値幅:各2.5円
- 想定安値:120円(SLを入れておく)
(2)裁量取引の再開
かつて実践していた裁量取引を、少しずつ再開していきます。
取引ルールは現在再構築中ですが、ベースは為替王さんの秘伝チャートと売買シグナルを活用する予定です。
投資は自己責任でお願いします。