【FX投資 2025年前半の運用方針】25年1月20日改定

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みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びFXとCFDでリピート系の投資を行っています。

2006年よりFXを始めてはや十数年、ようやく2022年から今の投資スタイルに落ち着きました。それぞれの投資方針やKPIについては別のブログにまとめていきます。

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今回は、2025年前半(1~6月)の運用方針について報告します。

本稿の目的は下記となります。

・投資方針&KPIを再確認することで理解度を深める

・本稿で設定した運用方針は、向こう半年間変更しないで済むような内容とする

・毎月末の振り返りの中で運用方針との偏差を確認し、翌月の運用方針に反映する

2025年1月13日にセントラル短資のMXN/JPYを手仕舞いして、その資金をリピート系(FX)、及びスワップ系のTRY/JPYに充てて運用をしています。一部運用方針にはセントラル短資に関する記述がありますが、そのまま残してあります。

FX投資の詳しい投資方針&KPIについては、こちらのリンクを参照してください。

atabowsの実際の設定内容については、こちらのリンクを参照してください。

スワップ系の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。

リピート系(FX)の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。

リピート系(CFD)の投資方針については、こちらのリンクを参照してください。

2024年後半(7~12月)の運用方針については、こちらのリンクを参照してください。

それでは、本稿の目次は下記となります。

  1. 2024年12月末時点での振り返り
  2. 運用状態の定義、モニタリングについて
  3. 目標収益、運用益の配分目安
  4. 2025年前半の運用方針
  5. 2025年前半の投資先優先度の検証
  6. 損出しについて
  7. まとめ

2024年12月末時点での振り返り

それでは、最初に2024年12月末時点の未使用率と利回り(年利換算)を確認しておきます。

まずは、未使用率を振り返ります。

未使用率
運用会社KPI2024年12月末
スワップ系30%以上40.9%
リピート系30%以上33.5%
合計30%以上36.1%
*注記:スワップ系の未使用率は高リスク部分に対して

次に利回り(年利)の振り返りです。

利回り(年利)
運用会社KPI2024年12月末
スワップ系18~24%20.0%
リピート系18~30%12.6%
合計18~24%18.4%
注記:運用益(利回り)は、損出し分は含まず通常運用をした場合で算出

スワップ系はKPI達成となりましたが、リピート系はKPI未達となりました。リピート系は通年において利回りが低い傾向にありました。またCFDに関しては、6月から取引を開始し、且つ最初の1ヶ月間は慣らし運転でしたので、実質6ヶ月しか運用していませんのでその影響もあります。それでも今年の一番のトピックスとしては、リピート系(CFD)を開始したことであり、来年以降も有効な投資対象として期待しています。合計としては、なんとかKPIを達成することが出来ました。

運用状態の定義、モニタリングについて

次に、2025年の取引にあたり、運用状態のモニタリングについてルールを決めておきたいと思います。

運用状態の定義

運用状態の定義についてですが、atabowsは、その時々の運用状態を3つのカテゴリーに分類していきます。

安定期
  • 未使用率が全体で35%以上、且つ個別(スワップ系、リピート系(FX)、リピート系(CFD))がそれぞれ30%以上の状態
  • リピート系の為替レート/日経225の株価が、設定レンジ内にある状態
要対策期
  • リピート系の為替レート/日経225の株価が、設定レンジを外れた状態、または非常時もしくは安定期ではない状態
  • 投資先の優先度としては、平常期より高い
非常時
  • 取引ルールに基づき、想定安値を変更していった結果、全体の未使用率が30%未満となった状態
  • 退場防止を最優先に、一部の建玉を決済(損出し)を実施する等投資先の優先度としては、最も高い

モニタリングについて

運用状態のモニタリングは定期的に行い、今の状態を把握するとともに、運用方針と合致しているか確認する必要があります。具体的には、毎月のFX/CFD投資の月次報告を行うなかで、運用実績や資産の確認のほか、最後に総括を含め今月の振り返りと翌月の取引方針を報告していますが、その最後にまとめとして報告する内容を整理しておきたいと思います。

報告内容(まとめ)としては、下記としたいと思います。

  1. 運用状態について(安定期、要対策期、非常時)
  2. 未使用率、運用益(月利、金額)
  3. 運用益の対前年累計比率
  4. 獲得益の配分実績
  5. 翌月の取引方針

目標収益、運用益の配分目安

目標収益

前述の通り、利回りの目標に関して、合計のKPIを年利で18~24%と定義していますが、これを可視化しておきたいと思います。

下記に、23,24年の累計運用利益と25年の目標収益をグラフにします。

棒グラフは、累計の運用利益(23年、24年)を表します。また、緑色、水色、紫色の折れ線グラフは、24年末を起点として、それぞれ毎月複利ベースで1.5%、2.0%、2.5%で利益を獲得した場合の目標収益を示します。25年の累積運用利益を追加していきますので、折れ線グラフと対比してみていきたいと思います。

これを見ると、月利1.5%をキープできれば6月時点で86万円、2.0%で116万円の収益見込みとなります。2024年の1月~6月の平均月利は1.6%でしたので、この間を期待したいと思います。

運用益の配分目安

atabowsは、2025年の運用益もFX/CFDに再投資することを考えていますが、その配分の目安を以下のように考えています。

後述しますが、配分先の優先順位としては、

未使用金(未使用率の確保) > リピート系(レンジ外設定追加) > リピート系(レンジ内設定追加) > スワップ系(建玉追加)

となりますので、配分はあくまで目安とします。

2025年前半の運用方針

では、上記の内容も踏まえて、2025年前半(1~6月)の運用方針を整理しておきたいと思います。

スワップ投資

atabowsは、スワップ系投資に関しては、新興国通貨であるTRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPYの3通貨にて取引をしています。これらの通貨において、それぞれ想定安値を設定していて、そこから必要資金を算出しています。一方、実勢レートがあるトリガー値より下がってきた場合には、想定安値を下げて証拠金を積み増しします。この想定安値を変更する際のトリガー値や、24年12月末終値との値差等を整理すると、下表のようになります。

取引通貨24年12月末終値
(a)
想定安値安値変更の
トリガー値
(b)
(a) – (b)USD/JPY
換算*
TRY/JPY4.4193.5004.0000.41914.6円
MXN/JPY7.5434.2004.7002.84356.8円
ZAR/JPY8.3455.0005.5002.84556.9円
*注記:USD/JPYのレートを155円、TRY/JPYのレートを4.5円、MXN/JPYのレートを7.5円、ZAR/JPYのレートを8.0円とした場合、TRY/JPY、MXN/JPY、ZAR/JPYをそれぞれUSD/JPYと比べた場合、USD/JPYは規模感としては約35倍、20倍、20倍となりますので、USD/JPYベースに換算すると、値差は14.6円、56.8円、56.9円となります。

(a)-(b)の欄は、24年12月末の終値とトリガー値の値差を示していて、これを見るとMXN/JPY、ZAR/JPYはかなりの値差があることがわかります。レートが小さく、値差を見てもイメージが沸きずらいので、これをUSD/JPYベースで考えてみると、50円以上の値差となり、これ以外に30%相当の未使用金も確保していることから、新興国通貨とはいえ、そこまでの円高を想定しなくても良いと判断しています。

一方、TRY/JPYに関しては、USD/JPY換算で約15円程度の値差しかなく、これまでの相場の推移を見ていくと十分なマージンとは言えませんが、前述の大方針により、投資全体で未使用率を管理していることから、現状の想定安値を維持しつつ通常の取引を実施します。但し、2025年前半においては、想定安値が3.0になってもスワップ系の未使用率が30%を下回らないだけの未使用金は確保しておきたいと思います。具体的には、2024年年末時点での必要金額が204,400円、スワップ系の総資産に対して7.8%となりますので、スワップ系の未使用率は40%(30+7.8+今後の追加建玉分の想定安値変更分)程度をキープしておきたいと思います。

以上を踏まえて、スワップ系の2025年前半の取引方針は、下記とします。

  • 安定期、高レバレッジ分(ヒロセ通商+セントラル短資)の未使用率は40%以上をキープする。年末の未使用率も40%以上が望ましい
  • 想定安値の変更が必要な場合、変更後の全体の未使用率が30%を下回らないことを確認する。下回る場合は一部ロスカット(損出し対応)も検討する
  • 安定期、メイン口座(ヒロセ通商)では、未使用率40%以上を維持しながら建玉の追加を実施する。一方、リピート系の運用状態は浮き沈みが激しいので、必要に応じて一部の運用益をリピート系に移動し、こちらの運用資金とする
  • セントラル短資のMXN/JPYおよび外貨exのUSD/JPYにおける獲得益をリピート系に移動する場合は、1万円単位とする
  • 今後、政策金利の引き下げによりスワップポイントが低下していった場合、セントラル短資のMXN/JPY(及び外貨exのUSD/JPY)の運用について、見直しを検討する ⇒セントラル短資については1月13日、外貨exのUSD/JPYは1月20日に見直し運用実施済み

リピート系(FX)投資

リピート系(FX)投資の2025年前半の取引方針は、下記とします。

  • 安定期:未使用率は35%以上をキープする。年末の未使用率は40%以上が望ましい
  • 安定期:追加設定後の未使用率が35%を下回らない場合に限り、レンジ内で100→200通貨の追加ポジション設定を実施してもよい
  • 安定期:追加設定する際は、USD/JPYを優先とする(下記2025年前半の投資先優先度の検証参照)
  • 要対策期:レートが設定範囲を上下どちらかに外れた場合、設定後の未使用率が下記を下回らない場合に限り、レンジの追加設定を実施してもよい
    ⇒ 合計の未使用率:35%、当該取引区分の未使用率:30%
  • 緊急時:合計の未使用率が0%を下回らない限り、想定安値の設定を変更していくが、一部の建玉を決済(損出し)を実施する等、退場防止行動を最優先とする

リピート系(CFD)投資

リピート系(CFD)投資の2025年前半の取引方針は、下記とします。

  • 安定期:未使用率は35%以上をキープする。年末の未使用率は40%以上が望ましい
  • 安定期:追加設定後の未使用率が35%を下回らない場合に限り、レンジ内で0.1枚→0.2枚の追加設定を実施してもよい
  • 要対策期:レートが設定範囲を上下どちらかに外れた場合、設定後の未使用率が下記を下回らない場合に限り、レンジの追加設定を実施してもよい
  • ⇒ 合計の未使用率:35%、当該取引区分の未使用率:30%
  • 緊急時:合計の未使用率が0%を下回らない限り、想定安値の設定を変更していくが、一部のポジションを決済(損出し)を実施する等、退場防止行動を最優先とする

但し、

まずは、スワップ系の建玉及びリピート系のレンジ内追加設定をする前に、各取引区分(スワップ系、リピート系(FX&CDB))の未使用率を規定値まで上げることを優先とします。その必要金額を確認しておきます。

規定値は、以下とします。

  • スワップ系:40%
  • リピート系(FX&CFD):35%

これに対し、12月末時点の未使用率とこれを規定値に合わせるために必要な金額は、下表となります。

スワップ系は規定値を超えていますので、スワップ系からリピート系へ資金を移動しつつ、獲得益も定期的にリピート系へ移動し、まずは全ての取引区分にて規定値をクリアした後、追加設定/建玉を行います。

但し、規定値に達する前にリピート系の実勢レートが設定レンジを外れた場合(要対策期)は、上記取引方針を守りつつ、レンジの追加設定を優先とします。

2025年前半の投資先優先度の検証

前章にて各取引区分毎の運用方針を決めてきましたが、資金には限りがありますので、運用先の優先度を決めておきたいと思います。

まず最初に、運用方針を決めるためのバックデータとして、24年12月に運用益の分散に関する検証を行いました。ここでは、簡単に12月の検証内容を振り返りながら、運用方針(の根拠)を整理しておきたいと思います。

2024年の実績

まずは、取引区分毎に24年12月末時点の総資産、および2024年下半期における月平均の収益、月利を確認します。

これに対する考察および25年前半の運用方針としては、以下のようになります。

まず、前提条件として、収益比率の理想形はスワップ系とリピート系で50%:50%、且つリピート系のFXとCFDで25%:25%と考えています。

(考察)

  1. スワップ系とリピート系の比率に関して、資産比率(C)は前者が約4.6割(46.1%)と半数以下であるにもかかわらず、収益比率(E列)は約6割(61.4%)となっている
  2. 更に、資産比率が約3割(28.7%)であるスワップ系(高リスク)が、収益比率の5割以上(53.0%)を占めている
  3. 一方で、資産比率が約3割(29.5%)であるリピート系(FX)が、収益比率の約1.5割(14.0%)に留まっている
  4. リピート系(CFD)の資産比率は約2.5割(24.4%)、収益比率も約2.5割(24.5%)と理想的な割合となっている

(運用方針)

  1. 総論として、リピート系に対する投資比率を増やす
  2. 特に、リピート系(FX)に対する投資比率を増やし、収益額増加を目指す
  3. リピート系(CFD)への投資は緩やかでよいが、全体の底上げに伴い追加設定を行う
  4. スワップ系への投資も緩やかでよいが、スワップ系合計で100K¥/月を目指す

リピート系/追加設定に必要な金額

前述のとおり、2025年前半はリピート系(FX)の運用効率改善を運用方針に掲げましたので、そのための必要金額を確認しておきたいと思います。

24年11月にリピート系投資/追加設定の検証を行いましたが、その後USD/JPYについて設定レンジの追加を実施しましたので、見直した上で、24年12月末時点の情報を下記に整理します。

  • レンジ下(A列):レートが設定レンジを下方向に外れた場合、レンジの追加設定をするのに必要な金額
  • レンジ上(B列):レートが設定レンジを上方向に外れた場合、レンジの追加設定をするのに必要な金額
  • レンジ内(C列):レートが設定レンジを下方向に外れた場合、レンジの追加設定をするのに必要な金額

今後、設定が追加/変更された場合は、本表もアップデートします。

これで、各投資対象における必要金額が分かりましたので、次にどの取引通貨に優先的に資金を充てていくかを決めていきます。

リピート系(FX)の取引通貨毎の月利および追加投資

下表は、リピート系(FX)に関して、取引通貨毎に必要金額、月平均の収益、月利、レンジ内で設定を追加する場合の必要金額および100通貨当たりの収益を示します。

これに対する考察および25年前半の運用方針としては、以下のようになります。

(考察)

  1. 運用実績(D列)に関し、USD/JPYとGBP/JPYに優先的に投資をしたい
  2. 収益(C列)に関し、USD/JPYが最も多いが、1円のレンジ内における100通貨当たりの設定数(F列)で割ると、GBP/JPYが単位当たりの収益(G列)が一番多い
  3. 追加設定するための必要金額(E列)に関し、GBP/JPYのほうがUSD/JPYより少ない金額となっているが、GBP/JPYはボラティリティが高く、レンジ外になるリスクがUSD/JPYと比べて高い
  4. USD/JPYは基軸通貨であり、他通貨のベンチマークとしている

(運用方針)

25年前半は、USD/JPYの追加設定を優先とする

次回の検証は、25年後半の運用方針を決定する前の25年5月に実施したいと思います。

損出しについて

損出しについては、有効性が確認できていますので、今年も実施します。ルールについては下記となります。

  • 損出しはいつ実施してもよいが、計算の簡易さから月初に行うのが望ましい
  • 後半の損出し金額は、損出し後の確定利益が約20万円強となるように調整する

まとめ

だいぶ長くなってしまいましたので、2025年前半の運用方針をまとめておきます。

KPI

  • 未使用率に関し、スワップ系、リピート系、合計いずれも30%以上とする
  • 利回り(年利)に関し、スワップ系/18~24%、リピート系/18~30%、合計/18~24%とする

運用方針

下記内容を優先的に実施する

  1. 運用状態を安定期、要対策期、非常期に分類し、それぞれの状態において取引方針を定める
  2. 2025年前半の対応として、まずは未使用率は規定値(スワップ系/40%、リピート系(FX&CFD)/35%)を確保する
  3. 収益の配分目安は、未使用率向上/35%、スワップ系/15%、リピート系(FX)/30%、リピート系(CFD)/20%とする
  4. リピート系のレンジ外追加設定は、取引方針を守れる限り適宜追加する
  5. 安定期におけるリピート系のレンジ内追加設定は、USD/JPYを優先通貨とし、取引方針を守れる限り適宜追加する

損出し

  • 損出しはいつ実施してもよいが、計算の簡易さから月初に行うのが望ましい

投資は自己責任でお願いします。

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