【家族に向けたフィナンシャルプラン ~準備&資産形成期編~】

全般
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みなさんこんにちは。atabowsです。現在atabowsは、FXでスワップ系(高リスク、低リスク)及びリピート系の投資を行っています。

atabowsはこれまでFXを中心とした投資の運用方針や運用実績についてブログで報告してきましたが、正直いって家族(嫁、娘&息子、文鳥)はFXってなに? 投資って必要なの?? 状態です。

そこで、今回は通常のブログとは趣旨を変えて家族、特に娘&息子に対してフィナンシャルプランを提案したいと思います。便宜上このブログでは、娘を”YUKA”、息子を”HARUTA”と呼びたいと思います。

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今回は、家族に向けたフィナンシャルプランについて報告します。

本稿の目次は下記となります。

  1. はじめに
  2. 準備編
  3. 資産形成期
  4. 資産取崩し期(別ブログにて記載)

はじめに

まず最初に本ブログの注意点について説明します。

  • 家族(特にYUKA&HARUTA)に向けたメッセージにつき、口語体で記載
  • 忖度無しで結論を述べる。理由や背景は専門家のリンク先に解説を譲る
  • atabowsも今の知識が20代にあれば、と君たちをうらやましく思うような内容を述べていく
  • 但し、このブログの内容を実践して30年後に上手くいっていなかったらゴメンなさい

準備編

本ブログの目的として、家族に対してフィナンシャルプランの提案、それも忖度無し、且つ結論ありきで述べるとはいえ、さすがに最低限必要な知識、準備が必要である。そこで本篇では最低限必要な知識、および資産形成を開始するにあたり準備すべきことを述べる。

資産形成の目的

まずはじめに、資産形成の目的を確認しておきたい。なぜ資産形成を行わなければならないのか?という問いに対し、老後資金の足しと答える人が圧倒的に多いであろう。atabowsもその一人である。また、最近ではFIRE*をしたいから、と答える人もいるであろう。atabowsもそれを達成したいと思っている。FIREの是非に関しては賛否両論意見があるのは承知しているが、これは今回のブログの目的ではないので一旦脇に置くとして、FIREを達成するための資産形成をしたいのであれば、人に頼るのではなく自分で知識を深め、経験を積み、自分なりの運用方針を固めていく必要がある。人生は人それぞれであり、例え親であっても本人たちの生活内容、ましてや将来の姿を決めることはできないからである。一方、資産形成の目的が老後資金を貯めるためということであれば、かつ老後迄まだまだ時間がたっぷり残されている君たちであれば、王道の方針を進めば十分に達成できる。それを本ブログにて伝えていきたいと思う。

注記:「FIRE」 Financial Independence Retirement Earlyの略。経済的自立と早期リタイアを意味する言葉。

資産形成にあたり準備するもの

  • 銀行口座を複数行開設する
  • 証券口座を開設する

毎月確実に資産形成を行うためには、給料や配当などの収入があった時点で、資産を目的別に振り分ける必要がある。そのために複数の銀行口座を開設しておく必要がある。また、リスク資産(と安全資産)を管理するために証券口座を開設しておく必要もある。

生活資金口座
  • 日常生活に必要な資金を置いておく口座
  • ネット銀行であるソニー銀行が良い(リンクはコチラ
  • ソニー銀行でデビットカードを作っておく(リンクはコチラ
生活防衛資金口座
  • 病気で働けなくなった場合等、万が一の時に当面の生活を維持するための資金を置いておく口座
  • 資産形成の初期は楽天銀行の定期預金(1ヶ月もの)にて貯蓄していくのが良い(リンクはコチラ
安全資産口座
  • 資産ポートフォリオの内、安全資産を置いておく口座
  • 証券会社と連携している銀行、例えば楽天銀行と楽天証券、SBI証券とSBI銀行などの組み合わせが良い
  • YUKA&HARUTAは、既に2019年から投資を開始しているため、楽天銀行に口座開設済みにつき、生活防衛資金同様、同口座にて定期預金(1か月もの)、もしくは個人向け国債 変動金利型10年が良い
証券口座
  • リスク資産を運用するための口座で証券会社に開設する
  • YUKA&HARUTAは、既に2019年から投資を開始しているため、楽天銀行&楽天証券に口座開設済みにつき、これを活用
  • 楽天銀行でクレジットカードを作っておく(デビットカードでは決済できない場合もあるため)

注記:「ポートフォリオ」 XXX

資産形成にあたりやっておきたいこと、やってはいけないこと

限られた収入のなかで資産形成をするために、やってはいけないこと、やっておきたいことを整理しておく。

  • ローン、リボ払いは使用しない(持ち家購入時はatabowsに別途相談のこと)
  • 携帯電話は格安SIMの会社で契約する
  • 民間保険は必要最低限で充分。必要な保険は下記の#1,2。掛けても致し方ない(atabowsも掛けていた)保険は下記の#3~5となる。いずれの場合も保険は掛け捨て型を選択。貯蓄型はムダでありその費用はリスク資産として運用する。閑話休題参照。
  1. 損害保険:思わぬ事故で第三者に対して法律上の賠償責任を負ってしまったときに備える保険
  2. 火災保険:持ち家の場合。死亡保険/子供が小さく資産形成が不十分な場合のみ
  3. 医療保険:不要であるがどうしても心配であれば国民共済で1,000円/月程度を気休めでかけても良い
  4. 学資保険:やっても良いが基本はNISA+安全資産積み立てで準備する方が望ましい
  5. 生命保険:本来は資産形成分で賄う方が経済的ではあるが、小さい子供がいて、万が一主家計維持者が亡くなった場合に生活が困窮すると思われる場合は、最低限の生活費確保のため掛け捨て保険に加入。

資産形成をするために、現状の日々の生活を切り詰める、特に食費や(自分にとって価値のある)イベント費を削ってまで実行するとストレスが溜まってしまい、衝動買いなどの悪影響を及ぼすこともあり得る。従って、上述の格安SIMを使ったり、保険を最低限のものに限定する、家賃払いであれば住む場所と住居レベルの適正化等、一度設定してしまえば生活レベルを変えることなくコツコツとインパクトがでてくるもの、すなわち毎月の固定費を抑えることに力点を置くことが有効である。家族は良くご存じの通り、atabowsはマイカーを保有しておらず、カーシェアリングを利用している。atabows家の生活状況であれば、それで必要十分である。

ポートフォリオを考える

老後資金用、FIRE用等目的は違えど、資産形成にあたり最初に考えるべき項目として、資産の置き場所、いわゆるポートフォリオを考えておく必要がある。これが、この後に詳細設定していくための基本設計であり土台となる。このポートフォリオの概念を図に表すと下記のようになる。大きく分けて安全資産とリスク資産に分類される。

安全資産
  • 安全資産とは、元本が保証されている資産のことを指す
  • 安全資産は、生活防衛資金とそれ以外の安全資産に分類される
  • 生活防衛資金は、資産取崩し期に至るまでには安全資産から外だしとすることが望ましいが、資産形成期においては、資金運用効率を上げるため、安全資産の一部として考えて運用計画を立てる
  • その他の安全資産の置き場所としては、(1)銀行の定期預金、(2)変動10年国債、のどちらかが良い。但し、同一銀行への預金額は預金保険制度の上限である1,000万円以内とする
リスク資産
  • リスク資産とは、元本が保証されていない資産のことを指す
  • リスク資産は、コア部分とサテライト部分に分類されるが、サテライト部分は必ずしも必要なものではない(特に資産形成の目的が老後資金の足しということであれば必要ない)

資産の流れ

資産形成期~資産取崩し期において資産の流れを図に示すと下記のようになる。

  1. 給料や配当として得た収入を生活費、生活防衛資金、資産形成資金へと振り分ける
  2. 資産形成資金を安全資産とリスク資産に振り分けて資産運用を行う。翌年も1,2を行う。以降毎年繰り返す
  3. 安全資産とリスク資産を一定割合で取崩し、公的・私的年金の不足分を補う
  4. 残りの安全資産とリスク資産はこれまで通り運用し、翌年も3,4を行う。以降毎年繰り返す

~閑話休題 現在と将来への投資バランス~

時間は有限、かつ「現在」という時間は二度と戻らない。同じイベントを経験しても若いときに感じる間隔と、年を取ってから感じる間隔では感じ方が違う。若いときに経験したことでも体力や気力が衰えてから実行しても感じ方が違う。将来に向けた備えはもちろん大事だが、「現在」における自己投資も同じく大事。このバランスをとるのが難しい。

資産形成期

では、ようやく本題であるフィナンシャルプランを提案したいと思う。まずは資産形成期における提案を行う。これはあくまで初級レベルにあたるものであるが、老後資金の足しという目的であれば、これを愚直に数十年と続けてもらえればそれだけで心配ない、とatabowsが信じている内容である。

ポートフォリオの比率

まず最初に、安全資産とリスク資産に分類される運用資産の比率を決める必要がある。atabowsは老後資金の取り崩しを開始する時点(現時点では年金受給開始は65歳につき、65歳時点)において、

「安全資産」:「リスク資産」= 50%:50%

を目標ポートフォリオとしている。

但し、一般的には若いうちは人的資本が高く失敗しても労働による収入でカバーできるため、リスク資産の比率を高めて運用効率を上げることをお奨めする。具体的には、生活防衛資金が目標額に達するまでは、生活防衛資金(=安全資産)とリスク資産への振り分けは、

「安全資産」:「リスク資産」= 40%(30%) :60%(70%)

程度としても構わない。例えば給料手取りが30万円/月とすると、その20%の6万円を拠出、この内2.4万円を生活防衛資金、残りの3.6万円をリスク資産に投資するといった具合である。

まずは、このように目標ポートフォリオを決定してから、次に下記のように生活費、生活防衛資金(=安全資産)、リスク資産の置き場所と運用方法を考えていく。

生活費と生活防衛資金の置き場所

前章で、収入は生活費と生活防衛資金、資産形成資金に分けるよう説明したが、生活費と生活防衛資金は下記のように考えたい。

  • 生活費は給料口座に置いておく。以下に述べる積立金を別口座に先に移し、残ったお金で生活を組み立てる
  • 生活防衛資金は年齢や家族構成、仕事の状況等、いわゆる属性によるが、独身、実家暮らし、会社員であれば、必要生活費の半年分を目標に積み立てていく(生活費が200万円/年であれば100万円をひとまずの目標にする)
  • 年齢が上がる(30代になった)、結婚した、子供が出来た、自営業になった等属性が変わった時点で生活防衛資金額は見直すこと
  • 給料を受け取ったら、手取り給料の10~30%程度(実家暮らしの場合は30%、一人暮らしの場合は10~20%が目安)を生活防衛資金と資産形成資金に移す。つまり、給料が入ったら使う前に20%程を先に取り分けてしまう。会社によっては複数の口座に給料を振り分けてくれるのでこの制度を利用するのが望ましい。ボーナスがあればそれも含めて手取り金額に対して拠出比率を考える
  • 生活費は普通預金、生活防衛資金は定期預金(但し1ヶ月満期等の短期決済ものを毎月継続する)として置いておく
  • 当然給料の内、積立金への比率を高くすれば、運用資産は大きくなるが前章で触れたとおり今しかできない経験、資格取得のための勉強代等の自己投資とのバランスを考えながら積立金額を決める必要がある

安全資産の置き場所と運用方法

次に安全資産の置き場所と運用方法について考えたい。生活防衛資金を除く安全資産の置き場所と運用方法は下記の2点としたい。

  • 給料口座 = 生活資金を置いておく銀行(ソニー銀行)で定期預金(ある一定以上の預金残高があればATMや振込手数料が優遇されるため)
  • 証券口座経由で個人向け国債 変動金利型10年の購入

資産形成を始めたばかりの20代であれば#1で良いであろう。

リスク資産の置き場所と運用方法

安全資産の置き場所と運用方法を決めたら、次はリスク資産の置き場所と運用方法について考えたい。リスク資産の置き場所と運用にあたっては、国の制度を積極的に利用したい。まずは国の制度とそれを踏まえたリスク資産の置き場所について考えておく。

NISAの活用
  • NISAは優先的に活用すべき制度
  • NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があるが、初級編としては、どちらも同じ商品を毎月定額で積み立てる
  • 積み立てる商品は世界中の主な株式市場に上場する企業の株式から構成される株価指数に連動した商品である「eMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリー」、通称オルカンとする
  • ここ数年のパフォーマンスの高さから、オルカンではなく「eMAXIS Slim 米国株式 S&P500」を推す声も多いが、YUKA&HARUTAの資産運用は30年以上続くことから、自動的に全世界の中で優れた企業に投資をしてくれるオルカンを推しとする

出展:金融庁

iDECOの活用
  • iDECOは年金制度の一部
  • 自営業もしくは会社員であっても確定拠出年金制度がない場合は積極的に活用する
  • 但し、引き出し出来るのは60歳以降につき、優先はいつでも引き出しが可能なNISAとする

出展:moneiro

安全資産とリスク資産の目標資産金額

安全資産とリスク資産の目標資産金額は個々人により異なってくるが、atabowsの場合、前述の通り65歳時点で安全資産とリスク資産の比率は50%:50%、かつ合計で夫婦2人分で5,000万円としている。あくまで夫婦2人分の生活のためであって、YUKA&HARUTAの生活資金をカバーするつもりもなければ、遺産相続を期待されてもお応えできる保証はないので、そのつもりで自身で資産形成をして欲しい。

さて、正直65歳時点で5,000万円あれば充分とは思うが、40年後にはそれなりにインフレも進んでいるであろう。差し当たりの目標資産金額としては、安全資産とリスク資産の比率を50%:50%とした場合、一人分としては合計で4,000万円を目指したい。夫婦であれば共働きで5~6,000万円を目指したい。

以上、かなりの長文になってしまったが、まとめると以下の用になる。

  • 給料を受け取ったら、手取り額の20%程度を生活防衛資金及び資産形成資金として拠出、残りの資産で生活を組み立てる
  • 20%程度の拠出金の内、40~50%を生活防衛資金(=安全資産)、残りをリスク資産にて運用する
  • 収入の振り分けとしては、生活費:生活防衛資金(=安全資産):リスク資産 = 80%:8%:12%を目安とする
  • 生活防衛資金(=安全資産)はソニー銀行で「定期預金」に置いておく
  • リスク資産は、NISAで「eMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリー」、通称オルカンを毎月積み立て購入する
  • 余力があれば、iDECOで同様の商品を購入する
  • 老後資金としては、単身の場合4,000万円(安全資産とリスク資産を50%ずつ)、夫婦であれば5~6,000万円を目指したい

~閑話休題 なぜ資産運用が必要なのか?~

なぜ資産運用、かつ株式市場への投資が必要なのだろうか?それは資産運用をしないで(定期預金を含む)預金だけで蓄財していると、インフレにより資産が目減りするからである。例として、2005年のビッグマックの値段は250円であったが、2023年月時点では450円と約1.8倍になっている*。この値上がり率(インフレ率)が他の商品にも当てはまるとすると、これは2005年時点に貯蓄した100万円の価値が2023年には56万円程度の価値しかないということを示している。つまりは、一所懸命貯めた資産がインフレにより目減りをしてしまっているのである。一般的に株式はインフレに強い資産と言われ、インフレと共に株価も上がっていく傾向にあることから資産運用、特に株式への投資が必須となる。

出展:ビッグマック指数

また、なぜ海外の株式への投資が必要なのか?という問いに対しては、XXX

~鋭意執筆中~

投資は自己責任でお願いします。

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